良き時代の日本映画。
松本清張の作品には情緒がおありになる。
人が浮かび上がってくるような人物像が見える。
ただ私的には、原作を読んでいたのでやはり勝らず。
また、時代的にも少し普遍性はなかった…
すごい演出、演技、豪華すぎる俳優陣。
前半は旅物としてものすごく楽しい。
無駄足捜査も含め、各地の駅、村が映り電車が映る。
鉄ちゃんの私としては特急まつかぜや木次線の登場にたまらんとうなりっぱなし…
松本清張って本当すごい、となる映画。
昔見た時は、辛い過去から逃げるために仕方なく犯した犯罪という印象だったのだけれど、大人になって改めて鑑賞したら、やっぱり人間には超えてはならない一線があるし、…
父子の別れといった人間ドラマ的な要素やハンセン病患者への差別といった社会問題を取り扱っており、サスペンスの域を超えた重厚な作りになっている。島田陽子の美しさと終盤の壮大なピアノの演奏シーンが印象的だ…
>>続きを読む橋本プロダクション