見る度にマゾヒスティックな気分に陥る映画鑑賞の受難、タルコフスキー。
カソリックに限らないが、宗教全般に造詣の浅い私にとって、フレスコ宗教画やバッハのマタイ受難曲は、カソリックのある一面を切り取っ…
命懸けで祈る激情と、こつこつと続けて祈る静粛と、どちらにせよ祈りというのは崇高なものだなぁと実感なく観てた。絵画的というか、洗練されたインテリアみたいな映像だと思った。
GRAPEVINEのサクリフ…
純粋に視覚的な観点から言えば、ノスタルジアに負けないような綺麗な画面に溢れている。ただノスタルジアと違ってタルコフスキーが言うところの「詩的連関」がそこまで呼び起こされないのは、おそらくドラマ的要素…
>>続きを読む彼の生きた旧態への贖罪と、次世代への多大なる希望とが溶け合い撹拌するようで美しいですが。
本作からおよそ40年経った今も尚、戦争というアクシデントはこの世から消えてはいません。
何も解決などしてい…
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すごーと思って見てたんだけど、なんか後半ふわふわしてしまった。最初のシーンとかその後の家のシーンの人の置き方とかあのミルクのシーンとか前半素晴らしいシーンが多かった。夢中で見たはずなんだけど…
このレビューはネタバレを含みます
公開時に世紀末を迎えようとしていたこと、ソ連の解体が数年後に控えていたこと、そしてこれがタルコフスキーの遺作になってしまったことを考えると他の作品と比べてとりわけ終末観があらわになるのもやむを得ない…
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