溝口健二監督のトーキー初作品。
監督は大阪出身だっけ?と思えるぐらい大阪の人や街をイキイキと描写しているドラマだった。
後で特典映像の新藤兼人監督へのインタビューを観たら、脚本家の依田義賢が京都出…
グロい話やな……後年の作品よりも若い(雄呂血とかに近い)感じがした。
もうこの頃には溝口健二の作風が確立してんねんな。お芝居とのシンクロ、アテレコ、横移動を伴う構図、男はダメンズしか出て来おへん。戦…
男たち相手にうまく立ち回って、いろいろ良い感じに収めていくかと思いきや…というのは祇園の姉妹と同じだけど、自分的にはこっちの方がより主人公がしんどく映る。
取調室の短横移動画面切り替えが好きだった…
本作を観て改めて感じるのは溝口の女性の描き方についてだ。しばしば溝口は社会の荒波に翻弄される女性を描くと言われる。確かにそうだが、それ以上に溝口は主人公の女性の心の中に広がるダークサイドを描くのが上…
>>続きを読む戦前日本における男尊女卑と家父長制。その中で、女であること自体がすでに社会的制約であり、ましてや一人で自立して生きることの困難は想像に難くない。不良少女としての強がった言葉とは裏腹に、あや子の顔に滲…
>>続きを読む溝口健二、名作『残菊物語』以前の戦前からあまりの画の強度と、山田五十鈴さんはじめとする役者陣の凄みに圧倒される。
ある種『雨月物語』等々で世界の映画祭が評価というのがちょっと遅いのかも?くらいのレ…