戦後、親とはぐれた男の子が長屋に拾われるが、最初は面倒くさがる住人だったが……。
戦後すぐに制作されているので、不意に映る焼け野原などは本物の映像なのかな? 出演者で知っているのは笠智衆と小沢栄太…
観た。
1947年製作か。
終戦から2年でこんなほっこりとした暖かいドラマが作られたんだというのが驚き。
また当時の茅ヶ崎の風景が観られたのも感慨深い。草がぽやぽや生えてる砂浜の雰囲気とか、防砂…
このレビューはネタバレを含みます
小津安二郎7本目。
7本観た中では状態込みで一番まともな映画だったけど特別面白いわけではなかった。少し甘めに見積もって2.5点。
小津は今のところ金と親子と義理人情のどれかもしくは複数がテーマの作品…
戦災孤児が巷に溢れていた昭和22年の作品ながら、悲惨な物語にならずに、人間、家族、人情を「長屋」の人々を通して描いてみせたのは、さすが小津だと思った。
自分達で「昔から変わってしまった」と人情の無…
擬似親子の関係性から、人情とは何たるやを噛み締める。
カチコチのおにぎりみたいな仏頂面がよく似た二人(笑)
トゲトゲしい言葉の数々にも負けないような頑固強さが見え隠れする坊やは、確かに将来有望かも?…
じーんってなるやつだ。
幸平が本当にアホそうで何考えてるか分からない感じ、最後の別れの時もけろっとしていて可愛い。大きくなったらこの1週間のことも忘れてしまうんだろうなと思うと切ない気持ちになる。
…
子どもの無邪気さと大人の役割と。
自分さえよければいいという世間の空気に風穴をあける作品。
焼け野原と長屋
(物干し竿におねしょ布団)
築地本願寺
茅ヶ崎の海
上野動物園
ロケ地がいろいろと感慨深…
松竹株式会社