ロベルト・ロッセリーニによるネオレアリズモの傑作。ナチス占領下のレジスタンスの男の戦いを描いていて、そこに絡んでくる神父の存在が状況の悲壮感を際立たせていてとても良い。
クライマックスにいくにつれ…
このレビューはネタバレを含みます
人間の愛らしさも憎らしさもギュッと詰まっている 肝っ玉母ちゃんも誇り高きレジスタンスもお茶目な神父もあいつもこいつもどいつも(ドイツも)大戦争を前にすれば皆簡単に犬死にに至り何も残らない だがそれぞ…
>>続きを読む肉体は滅ぼせても、魂は滅ぼせない。
【感想】
イタリア・ネオリアリズモが本当に好きだ。
有機的一体性を保持した上で、緻密に、あるがまま描かれる劇的なモチーフ。別の時代の別の国の人間に自分が反射する…
バーグマンを虜にして、アメリカを棄て、イタリアへ走らせたというこの映画をようやく観た。
ここには、良く出来たお話などではなく、切れば鮮血が噴き出す人間たちがいる。
プリーモ・レーヴィが残した言葉、…
「祖国と自由のために、彼らは戦った――そして死んだ。」
「これは、真実を映したフィルムである。」
「ローマは降伏しても、人間の魂は決して屈しなかった。」
「戦争が終わっても、この映画の叫びは終わらな…
記録用
ロベルト・ロッセリーニ監督作品。
イタリアン・ネオレアリズモと言ったら思い浮かぶ代表的な作品。
終戦直前から撮影が始まり1945年に撮影が終わるという第二次世界大戦直後の様子をリアルに映し…