やさしい女の作品情報・感想・評価

やさしい女1969年製作の映画)

UNE FEMME DOUCE

上映日:1986年03月29日

製作国:

上映時間:89分

3.9

『やさしい女』に投稿された感想・評価

ファーストカット、ベランダのテーブルが倒れる。次のカットではスカーフが宙を舞っている。3番目のカット、転落死した若い女が道端に横たわっている。

テーブルは女が飛び降り自殺の際に足場として使ったもの…

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D
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ロベール・ブレッソン唯一の未ソフト化作品「やさしい女」がついに2Kレストア Blu‑rayとして2025年6月27日に発売された。

これでブレッソン作品がコンプリートできたのは嬉しい限り。

さて…

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男「幸せにするよ」
女「すべてが無理」(0h10m16s~0h10m21s)

ブレッソンがドストエフスキーの中編小説を翻案した初カラー作品。
パラノイアにも思える男の過剰な語りを徹底的にそぎ落と…

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ショールが空を舞う冒頭の鮮烈なワンシーンのあとはひたすら回想。
白夜を観た時には知らなかったけれど、ブレッソンは職業俳優を使わないとのこと。
またブレッソンにとって初のカラー作品とのことだけれど、色…

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すごく好きだ……
タイトルの皮肉よ。
希望
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ナラティブ、投身によって死してもなお美しい女の姿は男の幻想か
終盤レコードに完全対応した人体の動きはブレッソンの徹底的なリズムへの姿勢が見て取れてぶるった

生物学的に同じで配列が違うだけなのに、こんなにもすれ違い、分かり合えず、取り返しがつかない。この手の面影や幻影を追いかけ続ける映画、大好きだ。ドライヤー『奇跡』を見たばかりだけど、こちらは何一つ取り…

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ヤバッ。なんでこんなおもろいのか説明できない奇妙さ。鏡まで女の笑顔をスクリーンに映さない。視線の投げかけ、手のエモーション、様々に形を変える柵、たなびくスローモーション
4.0

ロベール・ブレッソン監督作。

19世紀ロシアの文豪:フョードル・ドストエフスキーの同名中編小説をフランスの名匠:ロベール・ブレッソンが物語の舞台をロシアから現代のパリに移して翻案映画化した長編第9…

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盆栽
3.5

沈黙と無関心が生んだ愛の崩壊


 ドストエフスキーの短編小説を原作に、ブレッソン独自のストイックで冷ややかな美学を通して「なぜ彼女は死んだのか?」を追いかける心理劇。

 冒頭、若い女性がアパート…

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