魔術師に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『魔術師』に投稿された感想・評価

Juzo
4.7

ベルイマンの演出は、今作も計算し尽くされている。暗闇の中で浮かび上がる顔。無言の沈黙が言葉よりも重い場面。医師や官僚たちが見破ったつもりで浮かべる勝ち誇った笑みが、後に崩れていく皮肉な構造。
恐怖と…

>>続きを読む

ベルイマン初期の傑作。面白い。魔術師の一座は「道化師の夜」(53)に通じるものがあり、神秘性は「第七の封印」(57)を思わせる。そして本作の次に、名作「処女の泉」(60)で神秘性は頂点に達する。
本…

>>続きを読む
夕
4.7

おもろいなぁ…おばあちゃんが出てくるシーン全部良かった、現実主義的で自信みなぎるアシスタントの男と沈鬱とした妖しさ満点の魔術師一座座長の孫(主人公)のちょうど中間をうまく凌いでる感じが抜け目ないばあ…

>>続きを読む
rupin
4.5
テーマは霊性と科学?
科学が霊性を証明し始めていることは当時と比べると大きな変化だと思う。

世界がいい方向へ向かうとすれば、
霊性はこれからの時代で確実に必要とされてくる。
不在
4.4

原題の『Ansiktet』はスウェーデン語で「顔」という意味らしい。
この場合、人間の持つ側面と訳すべきか。

作中で魔術や真実と言った目に見えない曖昧なものを神や神秘と表し、それに対抗するものとし…

>>続きを読む
4.3

ベルイマン作品の感想や解説で度々目にする「神の不在」というテーマについてようやく分かってきた気がする。医者たちは完全に神や宗教など非科学的なものを馬鹿にしているようで、その反対に超常的なものを商売に…

>>続きを読む

 イングマール・ベルイマンの作品で一番分かりやすく爽やかな映画。

ある町にやってきた魔術興行の一座とその町の役員たちとのトリック見破り対決!ベルイマン版の『グランド・イリュージョン』

コメディ作…

>>続きを読む
zaza
4.3
魔術師という題名に惹かれた。ベルイマン作品の中では、ハッピーエンドな映画。マックス・フォン・シドー、まだ若い。
Yuki10
4.3

神秘的な魔術と現代科学との対立の中で描く人間の本質。
今作でも神の不在や死について洞察が深く、難解な作風だが娯楽作品として充分に楽しめた。
中世から近代にかけて科学が進歩し、絶対的な神や付随する宗教…

>>続きを読む
NS
4.2
照明の使い方、撮り方が上手すぎる。終盤の屋根裏部屋のシークエンスは圧巻。

マックス・フォン・シドーの目に吸い込まれそうになる。オープニング、ヴォーゲルスとマンダが映るカットがキマりすぎていた。

あなたにおすすめの記事