人情紙風船の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 12ページ目

『人情紙風船』に投稿された感想・評価

食い詰め浪人が首をくくった朝から始まる貧乏長屋の群像劇。妻の紙風船の内職で食いつないでいる貧乏浪人は父親の縁を辿って仕官しようとするが門前払いで相手にしてもらえない。いろいろあって絶望した妻が無理心…

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彦次郎

彦次郎の感想・評価

4.3

粋なチンピラと愛睦まじい武士夫婦を中心に貧乏長屋を主たる舞台とした群像劇。
武士、商人、ヤクザ、大家、職人等の江戸の人々が派手なアクションも無く動いていく異色な時代劇でもあります。
冒頭の浪人首吊り…

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D

Dの感想・評価

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山中貞雄の遺作にして不朽の名作。27歳の時に本作を撮り、映画の封切り当日に召集令状が届き、中国戦線に出征、翌年病死。享年28歳。

歌舞伎「梅雨小袖昔八丈」(通称「髪結新三」)が原作。

今風?に言…

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人情が紙風船のように虚空に消える悲劇。武士の志と町人の意地がどしゃ降りの雨の中で砕かれ、二人の物語が悲劇に収斂する。
土塀越しの江戸の青空のカットが、ラストの闇の深さを際立たせる。
奥行を活かした長…

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紙風船の哀愁と、雨のスペクタクル。役者が動き、会話をし、カメラが捉える、そんな映画の当たり前に触れたくなるのは、本作が映画そのものであるから。
padd

paddの感想・評価

3.8
又十郎と新三の対比が効いている。そして、最終的には同じような穴に落ちてしまうやるせなさ。どんな時代にも通じる庶民の哀感が込められている。
あんなにうるさかったのに、音がなくなるだけでこんなに豊かな動線映画になるとは
K

Kの感想・評価

3.5

まだ当時はこういう服装と髪型で生活していたのだろうかと錯覚しそうになるほどのリアルさ。建物も含めて作り物感が少ない。映像に映像が重なり、さらに次の映像が重なって場面の変わるシーンが印象的。画質音質が…

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どなべ

どなべの感想・評価

2.0
ほぼ何言ってるかわからなくて、一体なんの話なのかわからないまま映画が終わった
emu

emuの感想・評価

4.0
人の絶望と無常が代わる代わるやって来ては彼らを苦しめる。のれんのオーバーラップ、失意のなか大雨に佇む2人のロングショット、用水路を流れる紙風船。どこを取っても素晴らしかった。

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