人情紙風船の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 5ページ目

『人情紙風船』に投稿された感想・評価

「窮鼠猫を噛む」を映画にしたというような内容。ただし、弱いものが強いものに一矢報いて、観客にカタルシスをもたらして終わるわけではなく、鑑賞後には虚しさが残る。そこが単純な勧善懲悪ものと違うところ。い…

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土砂降りの雨のなかの鋭い視線、暗闇の中で浮かび上がる刀の妖しい光。結末までの小さな積み重ねの周到さが素晴らしく、ラストの強烈な黙説法の語り口が印象深い。

傑作!
日本映画の名作は、どうしてこんなに人間関係の「綾」を作るのが上手いのか。
台詞が聞き取りづらいのに、全く混乱しない。
全ての人生の糸が、うまい具合に絡み合っていつの間にやら最高のドラマになっ…

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catman

catmanの感想・評価

4.0

1937年公開。達郎が「人生の一本」とKCに紹介した映画だと聞いて。
江戸の貧乏長屋で老いた浪人が首をくくった事で役人が調べにやって来るオープニング。長屋の住人達が「何事だ」ってんで、わらわら集まる…

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おコ

おコの感想・評価

3.9
前半のほのぼのとした雰囲気からあんなに寂しい終わり方になるなんて思わなかった。
Kazuki

Kazukiの感想・評価

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ぼくはかつて達郎さんに、これこそ人生の一本だと1937年の名画『人情紙風船』(山中貞雄監督)の存在を教えてもらったことを思いだした。

松尾潔

https://www.nikkan-gendai.…

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pier

pierの感想・評価

4.1

【再鑑賞】
江戸の棟割長屋。
亡き父の知人に仕官の職を頼み込むが、煙たがられる浪人・海野又十郎。
無断で賭場を開き、親分衆に追われる遊び人・髪結新三。
その場の勢いで質屋の娘を誘拐するが、欲深い大家…

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仕草が詰まっている

日本語の話し声が次から次へと聞こえて来るから、Mさんが好きそうだと思っていたら丁度来た

アイスパールの煙草と、予報外れて曇り空の夕方の水色の中雨音が、

めくらに目隠し
どうにも色々と自業自得に思えてしまうけど、ラストの紙風船にはとても情緒を感じる。
ぬっこ

ぬっこの感想・評価

4.0

嫉妬と勘違いは怖いね。女が覚悟を決めた時、きらりと光る小刀。
この小刀は、河内山宗俊からの連続のようにも見える。雨での出会い。濡れる悲痛の雨と、傘で待ってる女を攫う雨。
しかし起きた出来事は、雨のよ…

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