愚者と化した指揮官を英雄のカテゴリーとして救出してくれるのは軍律というより大きな愚策のなせる業。
個の優劣など律という不可視の力の前では無効化されることを皆が確信するとき、組織はゾンビと成り果てて…
シネマヴェーラでジョン・フォード『アパッチ砦』と『若き日のリンカーン』。
子どもの頃、西部劇が苦手でした。歳をとると、そうでもなくなる。
フォードの映画を観ることは、時にジョン・ウェインとヘンリー・…
静かな西部劇と思っていたら、組織論の映画だった。規律、命令、階級、異動、降格、教育。組織論の最も強固なのが軍隊。軍隊という不自由で不条理だが強い組織。そこで生きるには文化と規律に従うしかない。ふと「…
>>続きを読むこれを果たして西部劇と呼んでいいのだろうか。米国の先住民と白人たちの軋轢を題材にしているのは間違いないが、中心的に描かれるのは、決闘シーンの白熱などではなく、人間の愚かさだ。
もちろん、馬がこれで…
想定していたよりずっと面白かった。
とても綺麗でした。画面の中にどう配置してどう動いてってことが計算されている感じがしました。計算しすぎじゃない?とも思いました。
馬が躍動感がありすぎる。日本…
【厚みのある群像劇】
BS録画にて。
ジョン・フォードのモノクロ映画、1948年。
ジョン・フォードの映画としては『黄色いリボン』(1949年)と『リオ・グランデの砦』(1950年)と並ぶ三部作…