サラエボ、希望の街角の作品情報・感想・評価

「サラエボ、希望の街角」に投稿された感想・評価

mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2011/10/14鑑賞(鑑賞メーターより転載)
「サラエボの花」に続く、サラエボを舞台にしたヤスミラ・ジュバニッチ監督のドラマ。子供を熱望していた女性が、恋人がイスラム原理主義に傾倒したことで感じる疑問と亀裂、そして背後にある宗教間の不信や内戦の記憶などを残酷なまでに炙り出している。今年サラエボへ行き劇中にも登場した極めて平和に見える街角も歩いてきたが、数日滞在しただけでは見えない心の奥底にはまだこうした感情が残っていることを痛切に実感させられる。それらを振り切り前へ進もうとする主人公は果たして勇敢なのか無理解なのか?答えは出せそうにない。
だいぶ前に観た。
恋人がアルコール依存で仕事をクビになり、世話になった友人をきっかけにムスリムの原理主義者になっちゃう噺。ホントにそれだけ。

厳しいイメージのあるイスラム教だが、サラエボのムスリムはクラブにも行くし、酒も呑むし、婚前交渉も当たり前で、如何に世俗的かがわかる。ボスニア紛争からだいぶ回復してるのもわかりやすく示されていた。

とりあえず、「ソフィアの夜明け」といい、これといい、邦題が酷い。東欧の最近の映画には希望を感じさせるタイトルつければいいっていう安直さよ。
たてぃ

たてぃの感想・評価

3.7
内戦も終わり、街は復興しつつあるサラエボ。そこに航空会社のCA職員として働く女性と空港の管制官として働く男性のカップルの話。

しかし、酒癖の悪い男はある日、勤務中に酒を浴びてしまい停職処分に。そして戦友との出会いからおかしくなる。戦友が紹介したイスラム原理主義にのめり込み、そしてそれは彼女との日常生活にも影響をきたす羽目に。

酒は飲まなくなったのは良いことだが、彼女に肌の露出のある服を控えろだ、セックスは結婚してないからダメだとか…あらゆる所で「説教」の毎日。そしてそんな彼の変貌に苦悩する彼女…

「イスラム原理主義」って本当に恐ろしい…大半のイスラム教信者はそうじゃない人なんだけど、原理主義者と一緒にしちゃう人がいるのは悲しいですね…

当作品で印象に残ったのは…主人公の女性の実家が内戦により家を奪われ、そして別の人がそこに平然と住んでる光景…内戦の傷跡はまだ残っているんだなと思いました。
民族や宗教による紛争の悲しさ、多文化社会の難しさを改めて感じる。

日本では遠い国の出来事のように感じてしまうけど本当は隣にいる人が何を考えているかさえ分からない世界で生きているんだよなー。

大切な人の大切なものが自分にとって理解できないものだったらどんな選択をするんだろう。
国際結婚とかでも宗教のことって話題になると思う。私は運良く関係ないけど
Balthazar

Balthazarの感想・評価

3.5
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボ。激烈な紛争も終結から10余年が経てば復興が進み、戦乱の傷痕は街角から消えていく。
ボシュニャク人のルナ(ズリンカ・ツヴィテシッチ)は少女期にセルビア兵に家を占領され、両親を殺されるという過酷な経験をし、現在は航空会社のCA勤務。目下の悩みは、同棲中の恋人で管制官のアマル(レオン・ルチェフ)のアルコール依存症と、なかなか妊娠できずにいること。アマルもまた、紛争では弟を亡くしており、兵士として前線にいた。酒が精神安定剤代わりだ。そんな中、アマルの勤務中の飲酒行為が発覚して停職処分を受ける。ほどなくして、アマルはかつての戦友と偶然再会する。そこから普通の人だったアマルは急速に宗教にのめり込み、イスラム原理主義の純潔思想に傾倒していく…。

アマルは、すっかり酒もきっぱり止めて立ち直ことができたが、ルナに、イスラムの女は露出の高い服を着るな、夜中に一人で出歩くな、やがて神の前で結婚を誓うまではSexしない、と何かと口喧しくなり、家族の前でも宗教の話ばかりして煙たがれる始末。

やがてアマルは自分の居場所を求めて厳格なムスリム信徒のコミュニティへ行ってしまい、二人の距離は物理的にも精神的にも離れていった。ルナはアマルのことを理解しようと努めるものの、厳格なイスラムの教理に従うことは自身のアイデンティティーを奪われるも同然、自分を偽ってまでも愛を貫くべきなのか思い悩んだ結果、ルナも今やセルビア人の土地になっている故郷へ里帰りして自分を見つめ直す旅に出る。
Keizysoze

Keizysozeの感想・評価

3.0
サラエボ、希望の街角】:★★★☆☆3/5点
12月14日鑑賞。
ボスニア航空のCAと空港の管制室の彼氏が飲酒で停職になり、
その間にイスラム原理主義者の戦友と再開し、次第に宗教にはまり、
思想にすれ違いが生じていく。。。
ささいなきっかけが思想の変化を生む。
今いる日常でも起こりうるマインドコントロールに
ちょっとぞっとしつつもの最後の主人公が下す決断に
ホッとした。
映像のとりかた、キャストの演技が自然過ぎて楽しんで観れた。
久々に第三国の言語の映画を観て新鮮^^
備忘録
映画館で

すれ違い始めると、上手くいかなくなる。宗教が絡むとなおの事。主演の女優さんが綺麗だった。
かわいいケーキが並んだカフェや、ダンスミュージックの鳴り響くクラブ。街自体にはもう紛争の面影は見られない。
でも人々の心にはまだ強く傷が残っていて、その傷からの救いを宗教に求め始めた男と、強く自由な女として生きていこうとする女。
そんな正反対の方向へ歩き出した二人の溝はそりゃあ深くなっていくばかりとな。

ボスニア紛争がいまだに人々に及ぼす影響や、熱心なムスリムとそうでない人の温度差のある関係性などが垣間見れて興味深かった。

主役の女優さんはオードリーヘップバーン的な魅力がありましたけど、ラスト、彼女のとった選択の先に希望はあったのだろうか。
90年代最悪のユーゴ紛争の影響が
人にどういったものを残しているのか
普通の生活の中から見出していく
っていうテーマなのかな、
そんな印象を受けた映画。
旧ユーゴスラビア問題が表に出る感じではなく

夫婦喧嘩すら穏やかに思えてしまう
ゆる〜くてほわ〜んとした
場面が多い。
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