安部公房がBC級戦犯の手記をもとに脚本を書いた痛烈な反戦作品。松竹がアメリカへの気兼ねから3年間公開をストップした(製作は1953年)。監督は「人間の条件」(1959~)の小林正樹。
1949年巣…
U-NEXTで、なんとなく見つけて見た。
この頃の映画って、勧善懲悪でもないし、なんかスッキリしない終わり方のもの多いなと思うのだが、それはあの戦争そのものもうやむやになったからなのかなあ、と思った…
このレビューはネタバレを含みます
あの年代にこの映画をやるのはかなり切り込んでいるのではないかと思った。今また日本の在り方を強く主張する傾向が見られるが、平和を望むことが思想を強要しようとしているということは決してないと思う。
戦争…
このレビューはネタバレを含みます
戦争後のBC級戦犯について。山下が一日シャバに出たことで当時50年代の街の雰囲気がちょっと垣間見える。山下、横田と同じ部屋の明るい青年はどこでも生き抜けそう。
巣鴨プリズンの存在と、その跡地がサンシ…
戦後巣鴨プリズンに収容されていたBC級戦犯を描いた意欲作、脚本を担当した安部公房のシュールな語り口と真面目な小林正樹監督の演出はあまり噛み合っていないしスターと呼べる役者さんも岸惠子以外登場しないの…
>>続きを読む小林正樹監督作観る
巣鴨プリズンに収監されたB
C級戦犯の手記を原作に安部
公房が脚色した。壁あつき部
屋に閉じ込められた男達の話
克明に記録したプリズン内の様子を見る
こと出来る。米人がほぼ出…
重い題材ながらも、役者達やエキストラのイキイキした演技でシリアスになり過ぎず観れた。撮り方がバランス取れてる優れたドキュメンタリーであり、優れた映画でありました。だけど、やっぱり抗えない重みをくらい…
>>続きを読む戦犯について描かれた映画。
戦争下では人を殺したら誉められて、戦争が終われば殺人犯。
勝てば官軍、負ければ賊軍。
不条理すぎて溜まったもんじゃない。
映画として面白いとは思わなかったけど、戦争犯…
脱獄モノか何かかと思ったら、戦時中の日本軍が行った外国人への加害を告発するような社会派映画だった。
面会所で内田良平らが「戦争責任は政府や財閥のせいか」「いや国民にこそ責任があるのではないか」と言い…