写真による自我の分裂、いつの間にか実体とすり替わり始める虚像といったテーマ設定は『女のみづうみ』へと受け継がれる。モノとヒトの位置が逆転するような地点が現れてくるあたりも既に吉田喜重の作家性が確立さ…
>>続きを読む顔面汗まみれの佐田啓二がオレの見たい佐田啓二だ。フランク・キャプラの『群衆』とか増村保造の『巨人と玩具』みたいなグロテスクな社会風刺で、こめかみに拳銃突きつけた佐田の顔がドーンと大きくビルに掲げられ…
>>続きを読む自殺しようとして一命を取り留めた木口。
大衆という顔の見えないモノに求められたと錯覚し、増長していくその様は不気味そのもの。
ピストルを突きつけたポスターがビルに貼付けられる。異常としか言いようがな…
吉田喜重作品は、初期の方が野心的で好きだ。後年の作品は、陰々滅滅としたワシ頭がいい的でついていけない。内容は、「巨人と玩具」の親父版でしょうか。生命保険会社が自殺しそこねた会社員を広告に使うなんて、…
>>続きを読む「血は渇いてる」
冒頭、公衆トイレで拳銃を出す男。リストラされる社員。そこに男、木内が現れ自殺未遂。煙が上がり塵溜めの荒涼とした土地で暴力、自殺を売物に、宣伝、撮影、TV出演…本作は吉田喜重の…
増村保造の『巨人と玩具』と物語がそっくりだが、佐田啓二の抑鬱的で掴み所のないキャラクターが魅力的でとても良い。自殺する人間を広告に使うという発想がグロテスクなのも面白い。
途中、右翼のテロリストに刺…
だんだんと、壊れて行く木口さんが怖かったし、見ていられなかった。ラストが悲しい結果になってしまった😢奥さんの台詞が印象的。
観賞後、凄くやるせない気持ちになった。
惜しめん様にはこの役は、出来れ…
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