集団リストラへの抗議から自殺を図るも生還し、素人タレントとして祭り上げられる男の悲劇。
ナヨナヨした佐田啓二が新鮮。周りの期待に答えよう名声を失うまいと迷走していく様子が哀しい。
宣伝写真のイ…
佐田啓二の印象的な写真は田沼武能撮影っぽい。
熱狂から覚めた妻が暇つぶしのために行うミシンの内職(針の上下運動が強調されている)、クビになったあとに回転するダンスに興じる芳村真理。謎の歌詞の長い歌…
吉田喜重の二作目。ここでも拳銃が出てくる。まるで、「ろくでなし」で登場した若者たちが大人になったような繋がりを感じる。制作年をみると、同年に撮られたぽい。間違いなく「ろくでなし」の続きだろう。マスコ…
>>続きを読む社会に踊らさせれている(生かされている)人間の様子が観ていてとても分かりやすい。
今回はメディアやマスコミに焦点が当てられていたけど、生活している中での情報操作は様々な場面であると思う。
生活す…
解説
「ろくでなし」の吉田喜重が自らの脚本を監督したもので、マスコミの機構とマスコミが作りあげた英雄を描く。撮影も「ろくでなし」の成島東一郎。
1960年製作/87分/日本
原題:The Retu…
大衆心理とメディアに踊らされゆく狂言自殺した男の物語。
祭り上げられる→堕とされるという古来からのマスコミの流れを反映、時代性としては労働者会議や右翼の弾丸、車や豊かになり始めた東京の香りがした。
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