季節のはざまでの作品情報・感想・評価

『季節のはざまで』に投稿された感想・評価

5.0

寒々とした廃墟のホテルと暖色の繊細な光に満ちた記憶の交錯。過去の少年から現実の中年男に貝殻が手渡される。元従業員の老婆が鏡の中の「友人」と会話するのを目の当たりにした主人公は、ミッキーマウスの雑誌コ…

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ド好みすぎる映画だった。
一人の男性の回想物語で、大きな事件も起きることなく、回想だって散り散りとした断片ではあるんだけど、彼の暮らしていたホテルと家族、宿泊者たちとの思い出がノスタルジーと外連味た…

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 ダニエル・シュミットの少年時代の記憶。スイス山中のホテルを経営していた祖父母。そこで育った自分。そのホテルが取り壊されるというので、見に来た。無人のホテル内を歩く。ホテルの舞台の幻覚。歌うイングリ…

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えす
3.7

廊下の長さや階段の昇降によって喚起される甘美な記憶。鏡を切り返して現れる”お友達“との会話を聞いてしまう場面から、その境界線を意識させるのと同時に仄かな緊張感が漂っている。イングリット・カーフェンの…

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シュミットのベストはこれか『書かれた顔』。過去と現在の混濁した語り(サミー・フレイの空虚な声!)死者とのダンス、架空の青空。
3.5
おしゃれで温かくて、でも切なくて…。

という雰囲気はとても好きだったし、ラストカットが猛烈に綺麗。

ただ、ミュージカル映画くらい歌うのがちょっと苦手で、そこまでハマれなかった。
アノ
4.2

出てくる役者がことごとく良い顔していて素晴らしい。特に主演の子役、なんて笑顔をするんだ!鏡台にぶら下がって角オナするのはマジでワロタ。
ホテルの奇術師を革切りに現実味の薄い挿話が、これまた虚構のよう…

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TaiRa
-
「シュミットのアマルコルド」っていう事で安定の楽しさがある。記憶の断片として羅列される一つ一つの挿話が全部面白いとも思わないが、魔術師の話とかエロい美女の話とか、印象的な話は良い。
良かった。
    でも
サミーフレイもストーリーも装飾も好きなのにあまりお腹いっぱいにはならなかった気がする。

初めて早稲田松竹に行ったけど、西の都市とは違った客層の悪さに驚いた。ははは
Kota
4.0
ダニエル・シュミット監督作。スイス映画といふ括り。おとぎばなしのやうな優しさ、私の病める魂を慰める、恍惚として画面に見入つて了つた。心地良い時間であつた。

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