光。それに意味はあるのか。
社会的で哲学的要素が多いベルイマン。
神の沈黙を、それに悩む仔羊を、光を通して描ききる。
顔のアップ、こちらを見る目。
僅かな筋肉の動き。潤い、焦燥、祈り。
神の不…
愛の変奏についての映画。
つまり前作「鏡の中にある如く」で示された親子の愛は、今作で男女(夫婦)の愛を奏でることに。
また、ある役柄が存在しない別の役柄に動かされるという主題の魅力がこの映画にあ…
牧師でありながら、従軍牧師としてスペイン内戦に従事した際に目の当たりにした人が人とも思わぬ残虐行為に神を信じられなくなった男の苦悩の物語。俺は無神論者だし、人生に意味などないと思っているので、この主…
>>続きを読む【世界認識の方法】
🕯核戦争で世界が終わる!という神経衰弱に陥った男が後半、自殺。(笑)
🌍タルコフスキーの『サクリファイス』の先駆けとも言える終末モノの一つであり、牧師の内的葛藤を通して世界の…
ベルイマンによる神の沈黙3部作の第2作目。中でも宗教色が特に強く、作品全体に無常観が漂い、非常に重い作品だが、教会の中で時間とともに変化する光が、見事に表現されている。ベルイマンの自伝的要素や信仰に…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
人間存在のちっぽけさ、その限界をシリアスにまざまざと見せつける。
往々にしてある「神の沈黙」というテーマ。
果たして我々がすがる神という存在は絶対的なのか。転じてその不在すら思い込む。
神が介在せぬ…
信仰心の脆弱性を描いた傑作。妻に先立たれた牧師の元へ中国が原爆を作るニュースを見て原爆への恐怖を抱えた男とその妻が祈りを求めてやってくる。
妻が死んだことで信仰心に懐疑心を持っていた男にとって、原…