ミケランジェロ・アントニオーニ監督の“愛の不毛3部作”の2作目。何だか凄いくくり方だなぁ。アッパーミドル夫婦の倦怠期の様子を描く。
主人公は著名な作家と、その妻。映画は2人の昔からの友人が死病の床…
作家である夫のジョヴァンニ(マルチェロ・マストロヤンニ)とその妻リディア(ジャンヌ・モロー)の噛み合わない夫婦関係。
冒頭、夫の親友であり、かつてリディアを愛した男トマーゾの見舞いに夫婦は訪れる。…
この作品を見てまず気になったのは、映像である。白黒だが(白黒映画だからかもしれないが)カメラワークが素晴らしく、画面が常に美しい。
また、何とも言えない温度差や、目を見つめるリディアと関心がない…
愛の不毛 三部作②
ジャンヌ・モローが終始不安定な感じ。街をフラフラと徘徊したり...。不穏な空気感。
倦怠感ただよう夫婦。夫はパーティーで見染めた娘に迫り、妻は2人のキスを目撃するが嫉妬にから…
作家のジョヴァンニとリディア夫妻は、病院に親友トマゾを見舞う。
トマゾは重い病に冒されており、死期は近い。
弱っているトマゾを見ていられないリディアは、早々に病院を後にする。
ジョヴァンニは、患者女…
もう戻らないであろう決定的ズレの存在の下ですれ違う状態が画面の一瞬一瞬の人物の立ち位置だったり、ものの配置、出てくるアイテムによって深く印象に残りました。そしてどの場面を切りとっても垢抜けててエレガ…
>>続きを読む「誰の手紙だ?」だとぅ、、?!
昔の手紙をいつまでもバッグに入れて持ち歩きつづける妻、ジャンヌモローは歴史上の誰よりも、こんな役がハマる。せつない。あまりにも健気。ほかの人では考えられない、ただ陳腐…
アントニオーニの『夜』が愛の不毛三部作に数えられる理由について
鏡像はアントニオーニ作品によく登場する手法らしいが、本作ではオープニングから、ビルの窓の鏡面を用いてミラノの街を映す。これを見ただ…