鈴木清順監督のやさぐれ青春もので、まずまず。川地民夫が母親と愛人に反撥する様を軸に無軌道な若者描くが、描写に過激さは薄い。敗戦の影が背景にあるのは前提としては理解できる。が、その混乱を飯のタネにする…
>>続きを読む当時のビート族の事の事を冷ややかな目で見ていたのでしょうか、清順は
カメラワークすごいしホテルでイチャイチャしながらの男との対立の構造はめっちゃ良かったけど、いや、そうはならなんだろ。と色々ツッコミ…
このレビューはネタバレを含みます
1960年、鈴木清順監督作品。
同じ年の大島渚監督作品『青春残酷物語』と似たような路線。
タイトル通り『すべてが狂ってる』…結局誰も幸せになっていないのが切ない。
戦後15年。「もはや戦後ではな…
オープニングの戦争場面は、川地民夫が映画館で観ている映画だった。映画館の中の銃撃音と、映画館の外の工事音のテンポがよい。小僧・小娘たちが父母世代と絡むプロットにはあまり馴染めかったけど、映画全体の作…
>>続きを読む鈴木清順監督作品。川地民夫と禰津(ねづ)良子の破滅へと突き進む短絡的な思考。世を憂い運命を呪う傷ついた心を犯罪に向ける幼稚さ。戦争の後遺症をフランス風に焼き直してみるが深掘りせず、新しい波にはたどり…
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