孤独と希望の詩的リアリズム
ヴィットリオ・デ・シーカ監督による本作は、戦後イタリアの社会的現実を鋭く映し出したネオレアリズモの極致と言える作品。チェーザレ・ザヴァッティーニの脚本は、貧困と孤独…
路上で子どもを養う必要性を訴え、物乞いをする男。その姿を一瞥し、主人公は困窮する生活を打開する手段の着想を得るも、自身が同じ姿を演じるまでには至らない、というより、プライドがそれを許さない。家賃が滞…
>>続きを読む「自転車泥棒」のヴィットリオデシーカ監督作品。1952年。敗戦後のローマで年金暮らしをする老人が家賃滞納からアパートを愛犬ともども追い出されそうになる…という物語。面白かった。「自転車泥棒」以外にも…
>>続きを読む▶︎2025年:345本目
▶︎視聴:1回目
釣り銭がないというタクシー代を支払う時に、近くの露店でお金崩すだけのためにテキトーに買ったグラスを、そのお店の人見てるかもしれないのに全く気をつかうこ…
自転車泥棒のヴィットリオ・デ・シーカが監督。自転車泥棒も見てて辛いものがあったけどこちらもなかなか。
今の日本の現状と将来のことを考えるとどこか他人事とは思えず。
物乞いしたいけどプライドが邪魔して…
貧困に打ちのめされる主人公が金策に奔走する姿を描く、ヴィットリオ・デ・シーカによるネオレアリスモの傑作。当時のイタリアの社会の様相を辛辣に描いていて、主人公の愛犬フライクだけが唯一の癒し。
映画は…
フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』には、彼のすべての小説がそうであるように、主人公ラスコーリニコフの他にも、主人公クラスの人物が様々に造形されており(ポリフォニックな群像性)、そのうちの1人にマ…
>>続きを読む一人暮らしの老人ウンベルト。家賃は上がるが年金は上がらず金策に奔走するがどうにもならない。彼は愛犬もろとも死のうとする。
ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品
印象的なシーン
・年金アップを求めるデ…
貧しさに打ちのめされ重い足取りのウンベルトとちょこちょこと付いて歩く愛犬フライクが奏でる現実と寓話のアンサンブル。殺処分から救ってくれたウンベルトと自殺を食い止めてくれたフライク、身寄りのない彼にと…
>>続きを読む貧困に喘ぐ敗戦後のイタリア、今にも家を追い出されそうな老年の男の話。
正直今の日本も似たようなものだし、自分も他人事ではないと感じた。
主人公のウンベルトには性格や家賃滞納の件などで同情できない部分…