アランドロンとクラウディアカルディナーレの二人の共演がなければ成り立たなかったと言っても過言ではない作品だと思う。二人の姿が歴史の波に翻弄される貴族社会の栄華と悲哀が重ね合わされていた。
二人が屋敷…
ヴィスコンティにハマったきっかけがこの映画。
美術全集にのめり込んでいた当時に地元の映画鑑賞会で観させてもらって、退屈なんだろうなぁ、と思ったら、その圧倒的な美と、皮肉に度肝を抜かれた。
バート・ラ…
1860年、永くシチリアに君臨していたサリーナ公爵貴族一家。貴族支配からの解放を目指す軍勢がシチリアに上陸。サリーナ公爵は貴族階級の斜陽を予感し、革命軍に参加する甥のタンクレディを新時代を生きる人材…
>>続きを読むリバイバル上映の時に映画館で、まさに堪能しました。
新しい時代の風に、貴族の特権なんかまさに風前の灯火、
ザ・衰退の一途なわけですが、
そんな中でもまるでマッチ売りの少女が
マッチに火を点ける様に…
本当に「人々がそれぞれ生きている」ことをしみじみと感じる素晴らしい作品です。
シチリア貴族の生活ぶりを画面全体に魅せつける壮大なセット、細かい装飾は歴史好きには非常に観ていて楽しいものです。もっと詳…