冒頭の静かで優しいシークエンスが最後には全く違う印象になる。
厳しくて苦しい中に優しさと慈悲が溢れる。
一部、分かりにくい部分もあったものの、セリフで説明することなく主人公の置かれてる環境とか苦…
社会の底辺を生きる人達の閉塞感は、観ていて辛くなる。改めて自分が社会のレールから外れていないであろうことに安堵する。
差別、貧困、病気、犯罪。持たざる者の苦悩、負のスパイラル。
抜け出せたと思ったら…
移民の裏社会に生きる男が、病で自らの余命が幾許もないと知る。幼い子供達に少しでも良い環境を遺そうと奔走するが、運命は残酷な方へ方へと彼を追い込む。その間にも刻々と時は迫り…。
BIUTIFUL、と…
余命2ヶ月の宣告を受けた男が子供に遺すもののため奮闘する。
しかし男の仕事は違法な不法移民への斡旋。
限られる時間の中で、それでも男はできることを行う。
あらすじを聞いた時から思っていたが、まるで…
自身の病死への覚悟と抗いを秘めつつ準備を進めていくウスバル。それが尽く崩れていく彼の悲惨な最後。親から子へ継承されていったものに唯一救いと温もりを感じた。生業は彼の出自とも関係あるように思われ奥行…
>>続きを読むイニャリトゥ監督の群像劇の描き方がとても好きだ。
『バベル』で感動したその見事な感情のパズルを組み立てる力は今作でも遺憾無く発揮されていた。
アフリカからの移民と、中国からの移民と、スペインの家…