観終わったあとも、思わず声をひそめて喋りたくなるような静かな映画。
印象派の絵画のようなふんわりとした優しい雰囲気でありながら、厳しいストーリーがただの美しい物語では片付けさせない。
書物への愛…
「君が僕の朝食だ」
ぱくぱくぱく
果てしなくアントワーヌを見ているようなんだ
ピエールレオではなくて。
なんかやらかしてしまいそうなソワソワ感と、でもどこかで成長を見届けたくなる謎の親心
全然いい…
悪徳も美徳も知らないと選べない。
風光明媚な景色と文学的格言、情感豊かな小説をそのまま映像にしたような作品。
理性を重んじる島国イギリス/自由奔放なフランス、異なる文化的背景は静かに恋を阻んでいく。…
海辺に聳える雄大な海成段丘には三角関係を矮小的にも誇張的にも映す。長尺であり二十世紀初頭の時代背景の堅苦しさと端正な撮影がトリュフォーのヌーヴェルヴァーグの面影を掻き消すようであまりノレず。(完全版…
>>続きを読む