関係が破綻した夫婦のそれぞれの一夜。
36時間という短い期間の出来事を非常に濃密に描いた本作。
愛や孤独、喪失感を細やかに捉え、人間の感情を荒々しく繊細に描いている。
生々しい感情のぶつかり合い。
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アメリカ映画はカサヴェテス監督登場以前と以後に分けられる。
カサヴェテスは、映画を自由にしたといっても過言ではないだろう。
本作は、インディペンデント映画の最重要な一本である。
p.s.
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階段のラストシーンやばすぎる。脚本の美しさにやば...って思わず声が出た。階段を降りて煙草を取り出して、引き返すのではなく部屋を一周回って戻ってくる。返す言葉がなくなって煙草を吸う。「煙草を投げて…
中年夫婦の危機に関する映画、あるいはとっくに青春が終わった人々の悲哀に関する映画ではあるのだが、あくまでその方向性を決定づけるのはラストシーンの階段であって、劇中で長い時間を割いて描かれていたのは複…
>>続きを読むうわー。。。本音や建前ってのは、裏表のようにはっきりと分かれてるもんなかじゃなくて、常にまざりあって混沌した状態でそれぞれあるものなんだと思うけど、その感覚をこうやって映画にできてるのがすごい。
明…
(C)1968 JOHN CASSAVETES