授業で鑑賞。諏訪監督の当時のエピソードなどを聞く。即興劇であることから話が膨らみ、人間の行動が考えより先に在るという観念にまで昇華したのが面白かったです。強いては映画作りもそういう場合が多分にある、…
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男の言う「結婚しよう」は単に現状を脱したいための口実に過ぎない。せめてそれに対する言い訳を聞けたら納得できるかもしれないのに言葉も貰えず、かといって腹をくくって受け入れる決心をしたら逃げられて…
あ…
キャストの距離感が絶妙に良い。
影響を与える側と与えられる側のバランスがゆっくりと揺れ動くシーソーのようで、無理がないのにヒリヒリする。
90年代特有の閉鎖感は、今ではとても特殊な時代だったんだ…
心情が吐露される、ギリギリドキュメンタリーと演技の間を行き来する。
舞台をフランスに変えてもやはり彼のやり方はこの時から変わってないなというのを強く思う。
カサヴェデスの編曲であり、また時代性を纏っ…
ここまで観客の神経をヒリヒリと逆撫でしてくれる映画もなかなか無い。
溝口健二は演技指導で俳優に「反射していますか」と言っていたそうだが、この映画も反射しまくっている。反射し合う俳優の身体がまず先にあ…
面白い。俳優に全幅の信頼を寄せているからこそできる芸当。仲直りしてからまた家出するまでのシークエンス、神がかってる。
空洞人間にも、生きた人間としてのヒモ男にもなれる西島秀俊の凄さよ。金魚鉢の扱いに…