原作が高度に抽象化された書簡体小説なので映像化には根本的な難しさがあると思うが、シナリオは原作に忠実でありつつ世界観を壊さず手堅くまとめられている。また原作には明治の終わりと乃木大将の殉死とか、「先…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
小説との比較のために鑑賞した。
最後が蛇足だった。
小説の中には様々なテーマが含有されていたが、映画ではとりわけ「死」について焦点が当てられていた。そのため、小説では味わい深い場面も「死」と関係な…
1955年市川崑監督版。
1973年新藤兼人監督版を先に鑑賞していて、いつか市川崑版を観たいと思っていた。
現在の時代感やモヤモヤいらいらさせる感じ(必ずしも悪い意味だけではない)は、こちらの方…
この作品を高校の現代文の授業で読んだときの初読の衝撃は忘れない。
お嬢さんの母親がしでかしてしまう、とある行為から読み取れる「無知は人を傷つける」という教訓、本作品の実は重要なテーマがこの点に存在…