2回目
アピチャッポンがカメラを動かす時、そこには人物もいないただの空間がクロースアップされる。何もいやしないのに、気配へと焦点を当てる。
ホン・サンスのズームが全てをつまらなくさせる役割だとする…
自然そのものが映っていた。
木や森などの自然でもありなが、嘘偽りのない情景という意味での自然。
今年の夏、新作がコロンビアで撮影されるけれど、やはり海外が舞台となると、その国の文化や情勢、歴史に慣…
山月記。視線の遊戯。同性愛。自然、つねに大きなものに抱かれ、取り巻かれてあるという感覚。都市との対比。持続する温度と湿度、その夢、映像の質感、観ることの快楽と退屈。彼にはタッチがある。文体が。
うと…
2部構成で、前半はゲイカップルの話。後半はジャングルで虎の精霊に憑依されてしまったシャーマンとそれを追う軍人の話。
アピチャッポンが世界にその存在を決定付けた作品であるから、映像が本当に神々しいまで…
【森と青年同士の恋と虎の精霊】
◉2004年カンヌ国際映画祭審査委員賞受賞。
アピチャッポン作品初鑑賞。今までの映画体験が覆されるような感覚…。ハリウッド的な映画で育ったし、好きなのは好きだけど、な…
2017年1月鑑賞。
後半、森でなにが起こっているのかよくわからないままもスクリーンを見つめ続ける。すると一瞬の黒みにスクリーンの闇に引き込まれていくような感覚。気づくと闇から動物のシルエットが浮か…
記憶の断片やこれからの夢の欠片みたいなものが、こんなにも可笑しく美しく優しく描かれる。
後半はちょっぴり怖くて切ないけれど、
あとからあとからじわぁーっといろんなものが染み込んできて、何度だって戻り…
やっとみれた「トロピカル・マラディ」。アピチャッポンの映画では珍しく全然眠くならなくて、前半と後半の対比がとても面白かった。前半は物語としてしっかりしていて、社会や現実とのしがらみもあるけれど、後半…
>>続きを読む