ブレッソンが第二次大戦中の自身の経験を生かしてアンドレ・デヴィニーの回想録を映画にし、カンヌで監督賞を受賞した脱獄映画の傑作。
物事それ自体を提示するブレッソンの撮影スタイルはサスペンスフルな脱獄…
ブレッソン監督は本作でも「手元」を映すことにこだわり、中でも冒頭の車からの逃亡を試みるシーンでの手の動きが好き。他の囚人が銃殺される音や看守の靴の音は、脱獄の緊張感を増幅させる。
それにしても、主人…
「ショーシャンク」とも「穴」とも「ミッドナイトエクスプレス」とも「アルカトラズからの脱出」とも被るが、他とも似てない脱獄映画の傑作!!
緊張に次ぐ緊張!
最後だけ「これで終わりかぁー」とはなったもの…
ナチスに捕らえられた男の脱獄劇。事実らしい。
主人公は最初から捕まっていて、入獄してからはひたすら脱獄の計画を地道に進めるって内容。絶望が強く描かれるワケでもないし、登場人物の掘り下げも大して無いし…
冒頭で「飾らずに描く」と宣言されるように、回想も叙情も最低限に削ぎ落とされた映像。稀に溢れる感情と光に目を引かれる。排除された脱獄以外の要素は想像でしか補えないけれど、閉塞感と緊迫感の強さにそんな余…
>>続きを読む初代プリズンブレイクとでも呼ばせていただこうか…
投獄されて脱獄に至るまでの過程を、淡々と語るだけの映画。
その削ぎ落としっぷりがすごい。無駄なし。
狭い部屋と端正な顔の主人公が画面の7割くらいは占…