孤独な脱獄
いつまでも表情を変えることのない主人公が印象的であり、白黒映画なのにプリズンブレイクじゃないか?と言わんばかりの面白さ。他の囚人とのやりとりはショーシャンクを思い出させる。
これが現実に…
ナチスに囚われたフランス軍人の、
静かな脱獄劇。
それこそ本当に息をするのも躊躇うような
張り詰めた緊張感のある映画。
この手のフランス映画は眠くなっちゃうことが多いのだけど、
この作品は短いカッ…
【スプーン1本】
◉1957年度カンヌ国際映画祭監督賞受賞。
ジャック・ベッケル監督の「穴」に引き続き、こちらも脱獄映画の傑作。
「穴」は同室になった数人で脱獄を試みる内容だけれども、「抵抗」は主人…
階段の手すりをカランカランって鳴らす場面が、学校の授業でかなり頻繁に出てくるけどやっと全部観れた。とにかくドキドキだった。扉を削るシーンが何度も繰り返されるから、かなり長いこと刑務所の中にいるような…
>>続きを読む張り詰めた暗闇のショットと引き伸ばされた無言の重圧をカットが鋭利に切り裂く。ブレッソンは心の機微を画面に語らせるのが本当に上手い。
『LE TROU』もそうだけれど、ルーティーンの円環を直線で貫き…
いや、これはもう、絶対面白い!
暗い中、じっくりと息を潜めて見たい映画です。
壁をノックする、咳払い、汚物を捨てる、そのルーティン。
周り、そして自分、感情さえも全ての無駄を排除するかのように。あ…
ブレッソンが第二次大戦中の自身の経験を生かしてアンドレ・デヴィニーの回想録を映画にし、カンヌで監督賞を受賞した脱獄映画の傑作。
物事それ自体を提示するブレッソンの撮影スタイルはサスペンスフルな脱獄…