ヤンヤン 夏の想い出に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『ヤンヤン 夏の想い出』に投稿された感想・評価

『一一』におけるひとつのショットの、一連のシークエンスの、一本のフィルムの時間の持続は、ほとんどわたしたちの生きる人生のそれと等しいのではないかという錯覚すら与える。劇中でやがて凶行に走る青年も「映…

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akrutm
4.8

台北に暮らすある中流家庭の日常を通じて、そこに潜むそれぞれの登場人物の悩みや葛藤を静かな筆致で描いた、エドワード・ヤン監督の遺作となったドラマ映画。新台北三部作の(『エドワード・ヤンの恋愛時代』、『…

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大安の叔父結婚式の日。要の長老祖母が倒れ家族崩壊が始まる。両親と姉はそれぞれ現実逃避に。彼らを見つめるヤンヤンの鋭い眼差し。優しい祖母の存在の重さと新しい命。変わりゆく台湾と冠婚葬祭。

ヤンヤン少年の楽しい夏休み映画かと思ったら全然違った。

台湾の映画なのに邦画を観てるような安心感があった。

ヤンヤン一家それぞれにフォーカスが当たるのでちょっと長い・・面白いんだけどね。

お父…

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yuuuk
4.7
ヤンヤンの過ごした時間だけではなく、同時進行でまわりの姉やその友達や父や祖母の人生を重ねて、厚みのある大河ドラマのようになっていた。
ヤンヤンの性のめざめの描き方が印象的でよかった。
レク
4.2

思春期の男の子からその家族の変化と絆を描く群像劇。
真実の半分、初めての恐怖。
性別や年齢を越え、冠婚葬祭、喜怒哀楽、人生とは何かに至る哲学的メッセージ。

見えないものを映すエドワード・ヤン監督の…

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5.0

「見たことがないものを見せるようになりたい」ヤンヤンのお手紙の通り、この映画には映画に求めることが詰まっている。何か分からないもの、自分では観られないものを撮ること・描くこと(後ろ姿や鏡越しの自分)…

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4.2

ヤンヤンが被写体の後ろ姿を撮る理由=エドワード・ヤンが映画を撮る理由なのではないか。自分では見られない所をエドワード・ヤンは鏡やガラスに反射した被写体を通して撮る。それは人に知られたくない秘密を映し…

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いの
4.3

群像劇


カフェでもオフィスでも、大きなガラスに反射するもの。それを見つめてしまうと、迷路にはまり込んでしまうような不思議さがある。いま、この世界のすぐ横には あなたの知らない世界も在るのだと言わ…

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sen
5.0

このレビューはネタバレを含みます

良すぎました。
全てのカットが美しい。そして音も美術もロケーションも最高だった。
まずめちゃくちゃ好きだったのが、大好きな夏の明るく湿気た空気感とか雨の鬱々とさせてくる感じとか緑の綺麗さとか夜のじめ…

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