◎正統派文芸大作by深作 女性像の描き分け見事
1986年 東映京都 カラー 132分 ビスタサイズ
*僅かにホワイトノイズあるも褪色殆どなし
深作欣二が監督したということで、公開当時27歳の原…
このレビューはネタバレを含みます
冒頭に火宅という言葉についての説明があるが、まさにこの映画にふさわしいタイトルだと思った。
煩悩を捨てられず、生きていく上での苦しみから逃れられない愚かで、だがどこか憎めない人達の生き様が生々しく描…
緒形拳の静かな狂気を纏った演技が好きだ。もっと破天荒な男の人生かと思ったが、恋愛体質の困った中年だった。
完全に憎めないのは子煩悩な一面も描いてるからだろう。
それにしても原田美枝子の魔性さとエロさ…
昔々、たまたま諸事情でビデオの抱き合わせ販売(20~30本)の中に有って観ました。
火宅の主を演じた緒形拳の生き方と友人の太宰治との交遊関係が事実とは言え実に面白い。愛人が多かった壇一雄。愛人のひと…
中年の緒形拳の色気にKO。こんなにエロい丸メガネは唯一無二。やることハチャメチャだけど、常にですます調の会話もツボ。酷いけどチャーミングなのがニクい。。
「山の上ホテル」も良い情感を添えててオサレ。…
火宅の人というのは、浮気で炎上してる人のことらしい。桂一雄という太宰治の友人で自身も作家である本作の主人公は、実際に太宰と交遊し、『小説太宰治』なる書物を書いた檀一雄本人である。そうした火宅の作家で…
>>続きを読む何が一番印象的かといえば、奥さまの最後の笑顔。ひたすらに輝かしい…かっこよすぎます。
恋愛観に物申すことは山程あれ一旦おいておこう。
女性陣の描かれ方が、言語化できないほど魅力的で…。
特に愛人の嫉…
檀一雄の自伝的小説を深作欣二が映画化。
愛人との逢瀬をひたすら繰り返す、父としても夫としても失格の破滅型作家を緒形拳が嬉々として演じている。
その愛人の1人は原田美枝子、もう1人は松坂慶子、当時…
東映