■溝口健二監督作品、母娘のドロドロ関係が面白い、笑■
封建的な社会や男性の犠牲となる女性を描いた監督さん。
田中絹代氏が演じる母親初子は、「京・島原の太夫」の置屋+お茶屋を切り盛りす…
人間の渦巻く感情が目まぐるしい
どうしようもなさが変わらない
人を狂わせる色恋沙汰
運命というものの余韻
生き甲斐を人に見出すことは、この人と一緒になりたい、この人のためならなんでもする、でき…
ファーストショットとラストショットの円環感が好き。
いつまでもぐるぐると、こんな人生が生まれては消え、生まれては消えるというしんどさをすごく感じた。
ただ、良いシスターフッドが香り、そんな連帯の中…
『近松物語』でも見せた部屋にかけられた着物や、人形などの美術を用いた演出がすでに本作でも見られる。
田中絹代と中村雀右衛門が並んで川の横を歩く移動ショットが素晴らしい。田中絹代がそのまま立ち止まり…
一ヶ所だけ正面からの切り返しがある。
"覗き見"の映画であるが、久我美子とのうしろに日本人形が置いてあるところ!びっくりした。
井筒屋に娘がタクシー?で帰ってくるショットから始まって最後は置き屋から…
女たちが懸命に生きているのに比べ、男どもがみんなスケベでだらしなく身勝手なのが情けない。時代が変わり世代が移りゆくともそれは変わらぬ条理なのかと思わせるラストへの持って行き方が凄い。完璧なシナリオ、…
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