シテール島への船出に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『シテール島への船出』に投稿された感想・評価

Juzo
5.0

スピロスは戻ってきたはずの祖国から、拒絶される。
それはイデオロギーの違いだけでなく、時代そのものからの排除とも言える。
彼の姿はもはや社会にフィットしない過去の亡霊のようであり、船出のラストシーン…

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 ギリシャ内戦の過酷さ、その重さが映画の全編を覆っている。暗い色調、風雨、汚れた雪、これがギリシャかと思うほどの陰鬱とした風景。
枢軸国による過酷な占領、それに対して抵抗運動を組織ししていく人びと、…

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長回し、セリフ少な目、奇妙なストーリー。すべてが好みにぶっささった!!
エンディングもすごくよかった。わけわかんないけど、美しさを感じた
奇妙なメタ構造は別になくてもよかったかなとは思った

ただ、…

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yuri
4.8

山の無法者の声、軍事裁判で自分が四度も死刑宣告をされた新聞記事、国籍を持たない者
スピロが墓場で踊るシーンがすばらしい(バイオリン、ギリシャの山岳民族の音楽なのかな)
なぜ土地がひとの所有物なのだろ…

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4.4

テオ・アンゲロプロス監督、国境三部作の一作目。

ちゃんと集中してみないと、冒頭から置いていかれる。
本作における現実と劇中劇の境界が非常に曖昧で、分かりづらい場面が多い。
その曖昧さ故に観客は混乱…

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無眠
4.9
119:106
場面の繋ぎ方がどれもすごい好き

何も信じてないことに気付き ぞっとする
生きてる実感は
この体だけなの
NS
4.8

このレビューはネタバレを含みます

老人の、老いた男女の、夫婦の映画。男女が性交に及ぶ場面が二つあるが、それらは意味的な繋がりこそないにせよ、物語の中の老いた男女、夫婦に於いてその実存が晒されている精神の飢餓と、それ故にこそ生じる希求…

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とうとうみてもーた。お父さん悲しすぎ。悲劇は偉大な人にしか訪れないというのはまさにこういうことなんだとおもた。
曇った空と青基調の画作り、シュールな笑い要素もあるし、たけしはこの監督から結構影響受けてんのかなあ。正直眠さで言えばかなり上位の作品だったけどカットの一つ一つがキマりすぎててグイグイ引き込まれた
たつ
4.1

初アンゲロプロス。とにかく長回しと画がバッチリ決まっててかっこいい。32年振りに帰ってきた老兵であり父、土地に固執したこの男は町の嫌われ者。

映画の中で映画をやる二重構造が面白いが、その構図がどの…

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