ペイルライダーの作品情報・感想・評価

「ペイルライダー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッド監督&主演作品。安定した面白さ。 
よく、こうした安心感を抱かせてくれる映画を次々と作れるものだ、とイーストウッド監督の手腕に唸らされる。 


物語は、谷で砂金採りをしている人々を襲う悪党たち(?)の場面から始まる。 
この谷は、ハル・バレット(マイケル・モリアーティ)たち20人ほどの男達が一攫千金を夢見て、先祖から受け継いだ土地で砂金採りをしている場所だった。しかし、土地の有力者ラフッドが、この谷を手に入れたがっていて、谷の住人に嫌がらせをしていたのだった。 

ハルがある時、町で買い物して帰ろうとするところをラフッドの手下にリンチされる。ボコボコにされているところに通りかかった男がクリント・イーストウッドだった。(この時点では、男の職業などもわからない。)そして、やたらと強くて、ハルを助ける。 

谷に帰ると、その男は「牧師(Preacher)」だった。結局、最後まで牧師と呼ばれる。本名不明のまま。 

ハルは、女性のサラ(キャリー・スノッドグレス)とその娘=メーガン(シドニー・ペニー)と住んでいるが、まだサラと結婚はしていない。 

そんななか、ラフッドから「一人当たり1000ドル出すから、谷を譲ってくれ」との話があるが、夜の集会で谷の男達は「譲らない」という結論を出す。これは、戦いに直結する結論だった。 

それを見た牧師は、谷を去ってしまい、谷に残されたハル、サラなどは地面に足をつけた生活を考える。『結局、牧師は去って行ってしまう人間なのだ』 

この時、牧師は、貸金庫から銃を取り出している…。この後の展開を予測しているかのようだ。 

そして、谷で金塊を発見したスパイダーなる男が町で大はしゃぎしていると、保安官たち(7人)が出て来て、スパイダーが銃に手をかけた瞬間に、スパイダーは蜂の巣となる。

これを谷に戻ってきた牧師が見て、「保安官ストックバーン(ジョン・ラッセル)には遺恨がある」と決闘シーンへ突入。結局、7人の保安官&手下を倒し、町を去る牧師。 
牧師を狙ったラフッドを撃ったハル。 
遺恨が何だったのは、最後までわからなかったが、それはそれで良かったのかも…。 

ラスト、メーガンの「牧師様!(プリーチャー!)」という声がこだまするあたりは、『シェーン』のラストを思い出させる。
最強!!!!!

敵の保安官の喋らない助手達…

ジョジョっぽい。
初)イーストウッド版シェーン。現在の境地に達したイーストウッドの進化の過程の映画、いわゆる基礎課程の演習問題の回答。
これはまるでイーストウッド版『シェーン』(1953)です。
ま、悪者に意地悪されてる一家に救世主が表れるというストーリーは『シェーン』でなくても色々とありそうですが。

イーストウッドらしいのはアラン・ラッドとは違い、その男が早撃ちのクセに牧師であること。

『荒野の用心棒』(1964)ではクールなガンマンのクセに弱者に優しかったり、『ダーティ・ハリー』(1971)では警官のクセに汚い手を使って捜査したり……
"クセに"というのはイーストウッドらしいところです。
クリント・イーストウッド監督による西部劇作品。

牧師に扮した流れもののイーストウッドが町のゴロツキであるラフッド一味を成敗し、恩返しとして町に居座ることになるのだが、一味は彼を追い出そうと…

ほかの人も言っているけど、『荒野のストレンジャー』や『シェーン』と似ているようなシーンが見受けられる。
主人公の牧師さんが『荒野のストレンジャー』とは違って町の人と一緒に金を発掘し、ご飯を一緒に食べるなど、コミュニケーションをとっているところが印象的。『荒野のストレンジャー』ではほとんど会話とかコミュニケーションをとらなかったから…

犬を殺しちゃダメ。
イーストウッドも『ジョンウィック』並にキレて欲しかったかも(笑)
「荒野のストレンジャー」では町の住民に復讐を果たす為にやって来た亡霊であったが、本作では住民を悪徳保安官から守る為に、神から遣わされた使者が主人公である。イーストウッド監督らしい地味なアクションが却って臨場感を際立たせている。
悪胡瓜

悪胡瓜の感想・評価

4.0
スタンダードな西部劇ながら、味方はイーストウッド扮する死の化身の牧師、対するはショッカーライダーの如くバチッとキメた敵七人衆!

「これにヤラれない男の子はいませんよね?」と問いかけられたら、ただただ首肯するしかないですねハイ
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

話の大筋自体はシンプルなのに絵面の書き方や演出のおかげか普通に面白い。冷静になって振り返ってみるとツッコミ所も多くて中々粗削り、だけど作中に流れる空気はただただ清々しくて、何だかんだで楽しめてしまうからスゴい。
名もなき牧師のイーストウッドがとことんかっこいい。台詞回しや矜持に痺れるんだよな。作中で何度も示唆される通り「過去の亡霊か、あるいは神が遣わした奇跡か、とにかく正体不明の存在」としてミステリアスに書かれてるのが印象的。悪党とのケリを付けて一人颯爽と去っていく姿は実に渋くて、同時に不思議な余韻に満ち溢れてる。
流石に親子二人に想いを寄せられるのは少し笑ってしまったけど、カッコいいのでなんだかんだ許せる気になってしまうのがニクい。
Wednesday

Wednesdayの感想・評価

3.5
わたしにもこのイーストウッドみたいな永遠の憧れの男性舞い降りてこい、今からでも
最後の方までハルが不憫なのと、伏線の回収がない、設定がそんなに生かされてないのが残念。でもただただイーストウッドがかっこいいからそれでいいのだ…!
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