ペイルライダーの作品情報・感想・評価

「ペイルライダー」に投稿された感想・評価

R

Rの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1985年の西部劇。

監督は主演も務めた「グラン・トリノ」のクリント・イーストウッド。

話は1880年頃のカリフォルニア州。町を興した名士コイ・ラフッド(リチャード・ダイサート「フラッド」)は金の採掘のため、狙いを定めたカーボン峡谷で採掘を営む村人に嫌がらせを行なっていた。ある日、村人のリーダー格、ハル・バレット(マイケル・モリアーティ「マスターズ・ホラー恐1グランプリ ハンティング/ムーンフェイス」)が町に買い出しに出かけるとラフッドの手下に絡まれてしまうが、そこで流れ者の牧師(クリント・イーストウッド)に助けられたことから、村を救うため助けを求めるというもの。

午後ローにて。

イーストウッド監督作の西部劇と言えば「荒野のストレンジャー」とか「許されざるもの」とかが有名らしいが、本作はイーストウッド作品の中ではどういう位置付けなんだろう?勉強不足ですみません汗

話的には、まさにイーストウッド版「シェーン」。

この前「要博士の異常な映画愛」で取り扱っていたので、「シェーン」と比べて観られた。

けど、やっぱりイーストウッドの「渋さ」よ。

牧師として登場した際の佇まい、そしてラフッド一味との鮮やかな攻防。

ラフッドと部屋で対峙した時、平穏の中で眼だけをギラつかせる「凄み」。

いやー、渋い。

正直、イーストウッド演じる牧師の渋さだけで観られる映画。

その反面、バレットの「流されやすいいい人感」は良いにしても、あの母娘はちょっとイラついた…。

母親は、始終、イーストウッド演じる牧師やバレットや他の男たちの流されやすさに不満をもらしているのに、最終的には牧師に告白しちゃう唐突さがあったり、娘の方は親子以上に年の違うイーストウッドに色気出すのは良いとしても、その後、やんわり大人の対応されたら、逆ギレしてラフッドの息子のとこに行っちゃう暴走を見せたりと、結構タチの悪い親子に感じてしまった。

あと、村人の1人のスパイダー(ダグ・マクグラス「ハピネス」)は何故にあんな煽ったんだろう!あぁ、なることはわかっていたんだろうに…。息子たちも浮かれるのはわかるが止めたれよ!!

終盤の牧師対ストックバーン(ヒゲとトレンチコート風の衣装でナイスミドル!!)ではいよいよ渋ヅラ同士の決定戦の様相を成していて、すごかった。

勝負は意外とあっさり決着ついちゃったけど、まさに真の渋メンの勝利という感じで、あれだけ平静を保っていたストックバーンの最期の顔は渋さのかけらもなかったなぁ。

その後、牧師とバレットの「きたのか?」「あぁ」の短いやり取りを交わしたのち、どちらも感謝の言葉もカッコいいセリフもなく去るのがまた渋いっ!!渋すぎるっ!!

かなり、あっさりめの作品だったけど、男たちはカッコよかったなぁ…。
パッと見は、見慣れた西部劇だが、しっかりと設定やドラマがあると楽しめる
dg4

dg4の感想・評価

3.1
格好いいね!

牧師のカウボーイ!

7人のカウボーイが
踊れ!と銃を乱射するシーン。
the 悪者 ですね。笑
ブルース・サーティースが映し出す雪山の荘厳さ、または室内/夜間撮影でのローキー具合、イーストウッドの顔へのクローズアップ、どれも堪らない。映画としか言いようがない画面と演出に満ち溢れていると思う。イーストウッド×サーティースの最後の作品であるということ。
tjr

tjrの感想・評価

4.3
地中に金鉱と死者が眠る集落に舞い降りる死神イーストウッド。「荒野のストレンジャー」では単なる流れ者のようだったが本作では神父という立場。静的な佇まいはより神話に生きる存在というか、何か超越したものを強調する。あまりにもカッコ良すぎないか。
編集とブルース・サーティースの撮影があまりに素晴らしく、あの幽霊的な展開を見せるラストの決闘はそれら無しには考えられない。
あの7人の手下横並びショットも永く記憶に残るだろう。やたら積極的な少女(15歳)とのロマンスの陰も、この中途半端さがベストなのだと思わざるを得ない。

このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッド監督&主演作品。安定した面白さ。 
よく、こうした安心感を抱かせてくれる映画を次々と作れるものだ、とイーストウッド監督の手腕に唸らされる。 


物語は、谷で砂金採りをしている人々を襲う悪党たち(?)の場面から始まる。 
この谷は、ハル・バレット(マイケル・モリアーティ)たち20人ほどの男達が一攫千金を夢見て、先祖から受け継いだ土地で砂金採りをしている場所だった。しかし、土地の有力者ラフッドが、この谷を手に入れたがっていて、谷の住人に嫌がらせをしていたのだった。 

ハルがある時、町で買い物して帰ろうとするところをラフッドの手下にリンチされる。ボコボコにされているところに通りかかった男がクリント・イーストウッドだった。(この時点では、男の職業などもわからない。)そして、やたらと強くて、ハルを助ける。 

谷に帰ると、その男は「牧師(Preacher)」だった。結局、最後まで牧師と呼ばれる。本名不明のまま。 

ハルは、女性のサラ(キャリー・スノッドグレス)とその娘=メーガン(シドニー・ペニー)と住んでいるが、まだサラと結婚はしていない。 

そんななか、ラフッドから「一人当たり1000ドル出すから、谷を譲ってくれ」との話があるが、夜の集会で谷の男達は「譲らない」という結論を出す。これは、戦いに直結する結論だった。 

それを見た牧師は、谷を去ってしまい、谷に残されたハル、サラなどは地面に足をつけた生活を考える。『結局、牧師は去って行ってしまう人間なのだ』 

この時、牧師は、貸金庫から銃を取り出している…。この後の展開を予測しているかのようだ。 

そして、谷で金塊を発見したスパイダーなる男が町で大はしゃぎしていると、保安官たち(7人)が出て来て、スパイダーが銃に手をかけた瞬間に、スパイダーは蜂の巣となる。

これを谷に戻ってきた牧師が見て、「保安官ストックバーン(ジョン・ラッセル)には遺恨がある」と決闘シーンへ突入。結局、7人の保安官&手下を倒し、町を去る牧師。 
牧師を狙ったラフッドを撃ったハル。 
遺恨が何だったのは、最後までわからなかったが、それはそれで良かったのかも…。 

ラスト、メーガンの「牧師様!(プリーチャー!)」という声がこだまするあたりは、『シェーン』のラストを思い出させる。
最強!!!!!

敵の保安官の喋らない助手達…

ジョジョっぽい。
初)イーストウッド版シェーン。現在の境地に達したイーストウッドの進化の過程の映画、いわゆる基礎課程の演習問題の回答。
これはまるでイーストウッド版『シェーン』(1953)です。
ま、悪者に意地悪されてる一家に救世主が表れるというストーリーは『シェーン』でなくても色々とありそうですが。

イーストウッドらしいのはアラン・ラッドとは違い、その男が早撃ちのクセに牧師であること。

『荒野の用心棒』(1964)ではクールなガンマンのクセに弱者に優しかったり、『ダーティ・ハリー』(1971)では警官のクセに汚い手を使って捜査したり……
"クセに"というのはイーストウッドらしいところです。
クリント・イーストウッド監督による西部劇作品。

牧師に扮した流れもののイーストウッドが町のゴロツキであるラフッド一味を成敗し、恩返しとして町に居座ることになるのだが、一味は彼を追い出そうと…

ほかの人も言っているけど、『荒野のストレンジャー』や『シェーン』と似ているようなシーンが見受けられる。
主人公の牧師さんが『荒野のストレンジャー』とは違って町の人と一緒に金を発掘し、ご飯を一緒に食べるなど、コミュニケーションをとっているところが印象的。『荒野のストレンジャー』ではほとんど会話とかコミュニケーションをとらなかったから…

犬を殺しちゃダメ。
イーストウッドも『ジョンウィック』並にキレて欲しかったかも(笑)
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