ラピュタ阿佐ヶ谷 錦之助祭り
うぶな若だんはんが芸者に入れ込むのは古今東西お約束のパターンではあるものの、落語明烏に擬えては少々失礼か。
これに近松悲劇を塗せば骨格がしっかりしているだけにほぼほぼ間…
このレビューはネタバレを含みます
これまで何度も観る機会はあったのに、なんだかんだで逃してしまい、やっと見ることが叶った作品。
近松門左衛門の「冥土の飛脚」を元にしながら、作者の近松が狂言回しとなって展開していく物語。手っ取り早く言…
商人と遊女の恋愛と、それを近松が浄瑠璃化する話。美術が素晴らしくて、もうそれだけで傑作ではないかと思う。錦之助は純情な商人という珍しい役なのに、(いつものように)全く違和感がない素晴らしい演技。醸し…
>>続きを読む何度「ばか…っ!」と叫ばせるんだ。金もなんも知らないダメダメ腑抜け忠兵衛の脱皮したてみたいな声の柔さ。伏しがちな梅川の眼がいざ見えるとどうにかなりそう、愚直でいい子だそら惚れるわ。動くカメラに合わせ…
>>続きを読む有馬稲子が美しい。虜になるのも頷ける説得力。
中村錦之助演じる亀屋忠兵ヱの恋に溺れ、変貌していく様は狂気の演技。最初はダサい男だなと思ったけど、堰を切ったような封印切はぞっとしました。
飢餓海峡を監…
このレビューはネタバレを含みます
<現実と虚構が交差して描かれる究極の恋物語>
近松(片岡千恵蔵)が見聞きした話を脚色するという設定で、現実と虚構をない交ぜにし、狂言回しになって、全編ナレーション入りで話を進める。
最後の人形浄瑠…
中村錦之助のうぶで、真面目ながら
恋に溺れていく姿が凄く色気ある。
封印切るシーン最高。
有馬稲子もいいね。
いけないとわかっていても、
止められない。命がけの恋。
片岡千恵蔵演じる近松いらないか…