ナイルの娘の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ナイルの娘』に投稿された感想・評価

cuumma

cuummaの感想・評価

3.8
若者のとんがったところ、繊細さゆえに危ういところ、気怠いところ…

ちょうど私が日本のバブルの頃、こんな感情抱いたなぁ。

台湾のケンタッキーで流れる中森明菜の曲。

相米慎二とエドワード・ヤンが通奏低音になっていて教室で子供たちが騒ぎ出すシーンとか見ると似た者どうし同じものを共有していたんだなという郷愁にかられる。焚き火して松明立てて花火打ち上げるところヤバい。…

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「夏だな、夏がやってきたぞ」
都市のネオンと若者の青春とバイオレンスが並列して共存する80年代の台湾で忽然と扉からひょこっと出てくるじいちゃんの存在感が妙に良かったな
c

cの感想・評価

-
漠然と抱く将来への不安、途中停車時のような雰囲気を若者の主人公の感情に乗せて撮るの描くのが上手いなと思う。ホウ・シャオシェンの撮るドライブシーン好き。

芸術性を求める運動としての台湾ニューシネマのさなか、レコード会社の出資によるアイドル主演映画という異色感のある作品。

商業映画にあってもホウシャオシェン監督の自己主張はふんだんに盛り込まれ、象徴的…

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qqfowl

qqfowlの感想・評価

3.0

主人公は、複雑な家庭環境で育った高校生くらいの少女。昼はファストフード店でバイト、夜は学校に行き、家では妹の面倒を見ながら家事。毎日やることはたくさんあるけど、何をしていても何となく満たされない。そ…

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ねこ

ねこの感想・評価

3.5

走ろうが歩こうが立ち止まろうが、流れる時間に違いはない
同じところをぐるぐる巡るしかない暮らしにも、寸分の狂いなく時は訪れて過ぎていく
なんと残酷なことだろう

「幸せですか?」と訊ねたら「幸せって…

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ノノ

ノノの感想・評価

3.6

中森明菜が流れるバイト先のケンタッキー、都会のネオンは美しいがそこで行われてるのは汚い事ばかり、大量の車は河の流れのよう。昼間の静けさと夜中の喧騒が交互にやってくる。
何度も繰り返し映される食卓とそ…

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カットバックが結構多く、題材・構成も含めて見やすい。
侯孝賢映画特有の生っぽさは要素として少なかったが、これはこれで無茶苦茶好きな作品かも。
kokonama

kokonamaの感想・評価

3.9
淡い青春みたいなものと都市の空気感が伝わってくるカルチャー味の映画。兄は危ない仕事をしていて、妹は家で漫画を読んでいる。語りすぎず淡々と描写している感じが良かった。
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