学びて思ひて然あれど罔し殆し。
唐突なNTRにより脳が破壊された物理学生フランシシェクは、落ち込んでいる中出会った理解ある彼女とデキ婚。彼は稼ぎのため学問をやめて病院で働くことに。
1人の男のもが…
クシシュトフ・ザヌーシ傑作。
現実との正対を試みる青年が、物理学→医学→育児→修道院と挫折を重ねもがく日々を、戦後ポーランド社会の薄明かりが包み込む。
Illuminationは啓蒙/解明の意で…
K・ザヌーシ連続鑑賞、3本め。
タイトルの「イルミネーション」は、クリスマスの時期のアレじゃなくて、啓蒙や解明の意味らしい。
何となく宗教的な光明のニュアンスもあるのかな。
神経質な青年が、悩んで…
物理学→医学→神学と居場所が定まらずに渡り歩く男の姿は、そう順調にはいかない人生を提示する。まあ人生とはそういうもんだと共感。
時は未来に向かって流れていくが、モンタージュのようにどんどん切り替わる…
カット数が多い。しかし無闇にカットを割りまくっているわけではなく、その数だけ主人公がした経験、見た世界が映っている。世界の真理を探究して物理学、医学に挫折し、果ては宗教にハマり、30歳になっても何者…
>>続きを読む将来有望なポーランドの秀才が、物理学者を目指して大学に通うため上京し、精神の異常をきたしてスキゾフレニーと診断されて挫折し今度は生物学者を目指す。医療現場での自分と似た症状の数学者が、病に倒れていく…
>>続きを読む人生とはこういうもんなんだろうな。淡々と転がってくもんなんだな。一生同じものを信じ続ける必要なんてないもんな。そしてそれが映画の推進力になっている。俺も今ある学問に関係する職に就いているが、数年後何…
>>続きを読む[絶対的真実を追い求めた10年間] 99点
イルミネーション:啓発の瞬間に心が真実を直接覗き見ること
大傑作。ある男の10年間を90分で伝えるために、1年の出来事を9分に圧縮している…というわけ…