冒頭の街路→商家→人間へと横移動していく場面が印象的です。空間的な距離を保ちながら人物を捉える、溝口監督独特の演出がよく表れています。
溝口作品には、画面全体を使って人物の身体や人間関係の変化を描く…
なんとまあ魅力的な人物。驚くべきはその運動神経。カメラの動きとタイミングと人物の表情。まあブレッソン的には撮影された演劇(シネマ)といってしまえばそれまでかもしれないが、なるほどこれはこれで面白い。…
>>続きを読む浪華悲歌の技芸を更に凝縮させ、支配と被支配の逆転と交差を企ていく。その存在性を変えられないのだとしたら、解釈学的に、いや、考古学的に書き換えていこうという意志すら感じてしまう。
2018/6/14…
・長回しとディープフォーカス。アンドレ・バザンがめちゃくちゃ好みそうな映画だと思った。バザンって溝口について言及していたよね、確か。とにかくこの映画を観て色々読み直そうと思った。
・その長回しとディ…
妹の騙し具合が痛快で、これはかなりコメディだぞ、と期待してみてたら浪華悲歌同様、最後がっつり落とされた。
最後尻切れ感あると思ったら松竹でフィルムが消失してて15分くらい短くなってるのね。
木…
1930年代の溝口はすばらしい。
『祇園の姉妹』は、現存する溝口の作品では珍しく、自動車が印象的である。これまで男連中を手玉に取り金銭を手に入れていた山田五十鈴が、自身に貢がせたひとりである深見泰三…
芸妓の報われない人生という点では同じ溝口健二監督の『祇園囃子』(こちらは小説が原作)とテーマが通底してるし、古風な姉に対してモダンな妹という設定は清水宏監督の『不壊の白珠』を想起するなど。
義理人…
©松竹 大谷