【ビザンチン様式の祝祭とテオ式群論】
アレクサンダー大王の物語を通じて、社会主義国家の夢と終焉を描いた本作はテオ・アンゲロプロス監督がビザンチン様式のような作品だと語るように環が強調された一本である…
ギリシャ英雄の名を騙る盗賊の行動を描いたアンゲロプロス、208分の作品。英国貴族を誘拐して農地解放を迫ったりするが、認められない仲間も逃亡する者が出始める。アンゲロプロス作品はどうも苦手だ。「霧の中…
>>続きを読む流石に分からねえ…。
ただ長いだけに感じるシーンが多く、他の作品の様に美しく流麗な長回しをそこまで感じられなかった。
もしかしたらそれは物語、内容自体の好みに依るところが大きいかもしれない。
あの…
ソルボンヌ大学で短期間ではあったが、レヴィ=ストロースに学んだ同監督。
ラストのアレクサンダー大王が殺されるも、死体がなく、銅像の首から血が滴る映像が流れる所は比喩的で神秘的で、シンプルな筋の映画…
このレビューはネタバレを含みます
(長文です)
テオ・アンゲロプロス作品の中では珍しくメタファーや叙情的映像が少なく、ストレートに実際の事件(ディレシ殺人事件)を演劇的に描いているため、長尺であるが、観やすかった。共産主義の衰退をも…
自分をアレクサンダーと名乗る事によって自由を得る✨
不動であって何者にも脅かされない存在として
薄い貝殻色に映える神殿の美しさ
天体に位置する惑星や衛星のように配置された人物たち
だだっ広い大地の…
労働者が夢見た共産主義の終焉、カリスマの限界を俯瞰的に描く歴史絵巻。これは古代のアレクサンダー大王の話ではなく、19世紀末の山賊の話。アレクサンダー大王のいた古代のギリシャを思わせるような石畳の街並…
>>続きを読む20世紀の幕開けとともに舞い降りた英雄。それは伝説の再来か、はたまた…
高邁な理想を掲げながらも結局は独裁に走りゆく一連の流れに権力の闇や虚脱を感じる。
束の間の栄華、潰えた夢。
時代の終焉を迎える…