前半のいわゆる“ホロコーストもの”から一転、サワリの静謐さと重厚さは瞠目。
義父やら継母やら孫息子やらと、相関関係がいささかややこしいので、都度整理しながら見た方がベター。
ラストのシーンで感涙…
第二次世界大戦が過去のものなどではなく、現代と地続きの悲劇なのだ、と痛感させられる映画だった。
ナチスドイツのユダヤ人大虐殺はよく知られているが、フランスでも同じようなことがあったとは全然知らなか…
この作品は、しばらく私の中で重く残り続けるだろうと思えるほど、強く心に響きました。
サラは、養父母のもとを離れ、自分なりに新しい人生を歩んだはずなのに、
過去の自分の行為――「あの鍵」に象徴される出…
寝た子は起こすな。
現代の沈黙を貫く家族や同僚等を通じて、歴史から目を背けることに対して警鐘を鳴らしたかったのかもしれない。
フランスは第二次世界大戦では被害者という側面が強いが、この映画で表現さ…
歴史の教科書を読むのは苦手だけど、ユダヤ人に起こったことはどうしても興味があるから、作品はどんどん見ちゃう。今まで色々な作品は見てきたけど、ナチスの占領下にあったパリで起こったヴェール・ディヴ事件の…
>>続きを読む83年前のこの日に起きた史実の映像化を試みた作品。
(1) 作品全体で、虐殺と中絶、サラの自殺というかたちで、時空間を超えて、生命の重さや尊厳を問うているように感じた。暴力は、憎しみを再生産しかし…