三部構成(地獄・煉獄・天国)からなる映像詩。
冒頭の「地獄篇」は戦争や暴力の記録映像をモンタージュで畳みかけ、次の「煉獄篇」ではボスニアのサラエヴォを舞台に、文学・哲学・政治にまつわる対話が展開。
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通算3回目の視聴。アワー・ミュージックは、ダンテの「神曲」を準えて地獄・煉獄・天国の三部で構成されている。だがそこには物語ではなく、語ることの不可能性が据えられている。映画はここで、語るためではなく…
>>続きを読む75歳とは思えない瑞々しさを感じるコダール節全開の2004年監督作品。
最近のゴダール作品の中では、わかりやすい部類に入るかもしれないが、
黒沢清監督の感想と同じく、コダール作品の集大成のようでもあ…
私には台詞、画面の構図、色彩、音楽全てが良質すぎて、一つ一つゆっくりと飲み込もう読み込もうとした結果一つの映画作品というよりは、数々の美しい芸術を次々と鑑賞しているような体験に近かった
ゴダールの映…
奇妙な戦争で意識して以来ずっと観たかった作品 「NYを拠点にする私ですら悪夢にうなされます ハイファの友人の悪夢は敵ではなく自分自身だそうです パレスチナの悪夢 それが出発点 約束の土地 許し合う…
>>続きを読む美しい!
ダンテの神曲、すなわち、「地獄篇」、「煉獄篇」、「天国篇」に倣って繰り広げられる音と映像の美しいコラージュ。
ありえないほどに瑞々しい。
難しいこと抜きに映画に酔えばいい。
地獄も天…
講義でも語られる切り返しが至る所に現れ、よそとここを繋いでいく。
ナード・デューとサラ・アドラーの存在の切り返し。
ナード・デューの正面と背後の切り返しも印象的。
ゴダールが花を育てるのは天国への準…