乳房よ永遠なれの作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 4ページ目

『乳房よ永遠なれ』に投稿された感想・評価

Taul

Taulの感想・評価

4.0

『乳房よ永遠なれ』初鑑賞。田中絹代監督恐るべし。女流歌人の話を女性脚本家で作った意欲作。当時としてはきっと目新しく、男性には撮れないような女性の体と性についての描写が多くあり、また演出スタイルも様々…

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bn

bnの感想・評価

4.2

田中絹代が森雅之の可愛い成分をしっかり盛り込んでるのに興奮した。ふみ子がこっそり隠し持ってる写真のポーズなんだあれ。
病院抜け出して、好きだった人の家の風呂でのぼせて奥さんの膝枕で悪態つくふみ子が愛…

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丽遥

丽遥の感想・評価

3.6

乳房を失うことで、客観としての女性性の殻から脱し、女性としての主体性を身につけるというストーリー。

乳房を失ったことに対する男性からのジャッジがなかったところが安心できたなと思った。見られることを…

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現代よりも助かる見込みが極めて低い時代、極めて短い生きてる時間を情熱的に多角的に描写した作品。絶望の中に欲望を表に出す強さ。無駄のない110分。バス、汽車、駅、戦後10年ぐらいの日本ってこうだったの…

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月丘夢路(下城[安西]ふみ子)
凍土短歌会所属の歌人)
森雅之(堀卓/歌人)
葉山良二(大月章/東京日報の記者)
杉葉子(堀きぬ子 堀の妻)
大坂志郎(安西義夫/ふみ子の弟/安西馬具店店主)
安部徹…

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田中絹代監督、恐るべし!
主人公がそこまで、いい人って感じじゃないとこがいい。
Haman

Hamanの感想・評価

3.9

死へと向かってるはずの映画が艶やかで美しい。夫と息子と乳房を失ったことで憑き物が落ちたように奥底から這い出てきた女としての自分。喪失によって空っぽになった心の残りカスが燃え上がる瞬間の荒々しさにチビ…

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Hiroking

Hirokingの感想・評価

3.0
〖1950年代映画:小説実写映画化:日活〗
1955年製作で、若月彰の小説を実写映画化で、若くして乳ガンに倒れた薄幸の歌人中城ふみ子の生涯を描いた作品でした。

2023年1,568本目

「恋文」では木下恵介、「月は上りぬ」では小津安二郎の支援を受けての名作だが、大女優田中絹代が自らの構想で、気高く気品ある上質のヒューマン映画を演出出来るとは思っていなかっただけに良い意味で期待を裏切…

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日下勉

日下勉の感想・評価

4.5

ニッカツワールドセレクションにて鑑賞。

まず田中絹代の監督としての技量が素晴らしい。霊安室へ運ばれるところでの光の射し込み、息子を見送る2階からのショットと大月を見送る2階からのショットの意図した…

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