このレビューはネタバレを含みます
男キモすぎて笑ってしまった。
熱演する俳優たちを捉えるのは冷静な引き気味のカメラ。
停止したロープウェイのロングショットが印象的だ。
カットバックはほとんどなく、画面内において複数人が会話する。
同…
宙ぶらりんになったロープウェイがもう一つの話を導くという説話的な仕掛けが良い。チョン・ボソクがイ・ウンジュが処女だと知るところ、彼女の血がついたシーツを見て喜ぶところ、別の女性の名前を呼んだことを咎…
>>続きを読む■作家主義ホン・サンス監督〜🎬■
韓国のエリック・ロメールと言われる、サン・ホンス監督。
男女それぞれの記憶をもとに、出会いからセックスに至るまでの心情と行動をモノクロ映像で描いた長編第…
ホン・サンスの初期の完成形。藪の中(羅生門)話法の同じ場面の異なる展開の反復。短編集のような16のエピソードとピアノ曲のアクセント。宙吊りのロープウェイがもたらす不均衡は、記憶と思い込み、美化と忘却…
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2022年11月 早稲田松竹で
・男女の不倫関係に対し、男性の側、女性の側双方の視点から同じ出来事を描いて行く。どっちが先に行ったアクションか、何を言った(言われたか)などの細かい違いから、2人の関…
特集上映『作家主義 ホン・サンス』の1本として鑑賞。
ホン・サンスの映画に出てくる男はみんなクズなんだけど、この作品のあいつはクズ過ぎた。
ほかの作品では、またやってんな、って可愛げを感じることもあ…
同じ物語を2回繰り返しながらも、動線やカメラポジションを変えることで些細な差異で繋ぎ止める。それにより、男女の恋の形のみならず、私達の日常も反復に溢れているという静かな感動を呼び寄せる。喧嘩しながら…
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