寒さや苦痛がひしひしと伝わってくるような泥臭く地味な描写の積み重ねがリアリティのある地獄を作り出す。ドイツ軍に捕獲されてからのシーンの凄惨さが強烈。
本作を名作たらしめている要素としては役者の凄みの…
こんな抽象表現に凝ったロシア映画は初めてだった…
女性監督なのか…物凄い
エレムクリモフの妻
彼女はベルリン獲って
ソフィアコッポラはヴェネチア獲って
シェーンカンピオンはパルムドール獲った
…
この映画の10年ちょっとぐらい後に夫のクリモフが『炎628』を作ったとは、映画史的に出来すぎじゃあありませんか?
冒頭から絶望しかない映画でして、ハイライトはタイトルにもなっている丘での「処刑」なん…
エレムクリモフの嫁はんである、本作の監督ラリーサシェピチェコ。
この夫婦は世界をどんな風に見てたんだ。って思うような絶望的な映画。
人間の本質抉り出して煮詰めて固めて、また体内に戻してって作業を何十…
1942年、ドイツ兵に捕まったふたりのパルチザン。
信念を貫く男はキリストとなり、生に執着する男はユダとなった。
彼もね、本気で悪いヤツじゃないのよね。木に頭が凍りついてしまったのを必死でハアハア…
キリストとユダって捉え方をぼくはしませんよ、少なくともキリストは。それは信仰のない考え方。かつ、モチーフとしては個人的にありがちとも思う。
しかし、映画としての緊張感は鬼気迫るものがあるし、素直に…
オープニングクレジットの後ろで銃撃戦が展開されるという異様さ、地平を覆う深い雪と吹き荒ぶ風が狭い画角と呼応し、楽観的観測が許されない完璧な導入部。
生死を分けるレスポンスを宗教的背景、とりわけ背教者…