「なんで死んだん。」その問いは光のように
屈折して手をすり抜ける。
ゆみ子は、その「なぜか」を噛みしめ、のどにひっかけながら生きていくしかなかった。
けれど、郁夫にとって死は、お腹がすいてご飯を食べ…
静かな映画だった。
人が死ぬ理由なんてわからない
わからないけど、どうしてとやっぱり考えてしまい
負のループにはまってしまう。
その気持ちがいたいほどわかってしまう。
これがデビュー作、あちこちにち…
筆者が本作の構図と色彩に圧倒されたのは、本作の終盤の、ある一シーンである。傷心に駆られたゆみ子が外に佇んでいると、ゆみ子が住む村で死者が出たのであろう。その死者を弔う葬列の一行が、小雪が降る中、彼…
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