ブレッソンの遺作
偽札をめぐる非条理なストーリー
ブレッソン、80歳の時の作品だなんて思えないほどクールで洗練されていてまるで高貴な絵画を観ているような繊細さ
ドアの開閉、革靴の音、あらゆる生活音が…
西島秀俊が名前を挙げており、何となく見てみたけど、映画ビギナーの私にはレベルが高すぎた…
1つだけ分かったのは、主人公が犯罪を犯す瞬間の顔が徹底して映らず、手元ばかりが映るということ。悪を働く時の全…
初ブレッソン。Blu-rayのパッケージが素敵で色々集めたくなる。題は”The Money”ということなのかな。
画は綺麗だし丁寧だが、ダイナミックさはない印象だった。淡々と進んでいき、思いもよらな…
人が人をどれだけ不幸にできるか、その連鎖のえげつなさを非常に淡々と描いた、ブレッソン最後のシネマトグラフ。
トルストイの原作が露悪的なのか、ブレッソンの冷血的な演出がその露悪性を増幅させてるのか。
…
やはりブレッソンの生み出す映像美は素晴らしい。
このセンスは二つとない。
一点透視図法を多用するウェス・アンダーソンや、あまりにも徹底的に画作りにこだわるキューブリック、その他にもタランティーノや溝…
渋すぎる。
省略の美とでも言うのか、全てを見せず間接的な映像表現と社会風刺が静かに突き刺さる。
70年代のフランスの薄汚れた壁面や刑務所の鉄格子のハゲた塗装、納屋の中と古びた歴史を感じさせるという…
賃金受け渡し→働いていること、雇用主
電話は電話機のみ、
「お金返さなきゃ」 「無理」
→電話「助けてくれ」
「審問を再開する」
開始するではなく、再開する、ここにブレッソン的省略のコツが…
噂は聴いていたものの話は全く知らずの鑑賞。金持ちのドラ息子の思いつきで使われた偽札がチェーンリアクションで労働者階級の家庭に飛び火して男は職を失い、自由を失い、そして…。冒頭から想像できない方向に話…
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