小津監督の遺作。冒頭の工場の煙突や電線、ドラム缶のカットから、小津ワールドに一気に引き込まれる。
毎度、同じようなテーマが繰り返され、時代的なギャップも拡大する一方でありながら、なぜこんなにも面白い…
このレビューはネタバレを含みます
最初と最後さえあればいいんじゃないかなという気がする。
ゴルフクラブを買うだの恩師と飲むだののエピソードは、それは絶対必要か?と言われればそうでもないのかもしれない。
けど様々な出会いと別れがあって…
画面はひたすら美しい。話は残酷。世代間のギャップは埋まらない。特に戦争経験者達の会話は愉快で楽しそうだが、同時に何かその時代に取り残されているような切なさもある。長男夫婦に子供がいないのも何か不気…
>>続きを読む2021-173
今から半世紀以上前の映画なので結婚観が大きく異なる現代では理解し難い部分はあった。しかし老後の「孤独」という意味では当時以上に深刻な問題になりえると思う。仮に嫁いで出て行っても家…
小津安二郎だしある程度の知識を持って見たら評価する点はめちゃくちゃあるんだろうけど平成生まれ令和の価値観を持ち生きる私からしたらまず当たり前だけどわ〜昭和〜〜!がきてしまって古典的な作品見るの向いて…
>>続きを読むすげー怖い映画だった。
老いて孤独になっていくの寂しすぎるわ。震えるわ。
ラーメン屋であるひょうたんとラーメン屋の客と笠智衆の関係性よ。
なんだかもう、ひょうたんが哀れで哀れで、娘も行き遅れたっ…
©1962松竹株式会社