平山周吉『小津安二郎』を読んでからの、10年ぶりかの3度目の鑑賞。小津映画を見ていると、なぜか目が潤む。それは、思いを隠した画作りがあるからだろうか?
この『麦秋』の中での移動カットは、14回あるそ…
どこか幸せと不幸の隣り合わせのようなものが存在している。それを象徴しているのが東山さん演じる志げの役かな。後半にかけて幸せなはずの娘の結婚が決まってからは常に苦い顔が多い。亡き子供の存在を憂う母と慕…
>>続きを読む原節子さん追悼で観た。
小津の紀子三部作のひとつ。
家族の接続役をやむなく背負い結婚せず生きてきた女性が、家族の為に決断を下すまでの物語。時間が移ろい、離れ離れにならざるをえない「家族」という形の…
麦秋。まさに今の季節なんですね。
朗らかな笑顔はまさに大輪の花のよう。
この作品の原節子はずっと笑っていて、あっけらかんとしていて、そして結婚の決め方も大胆!
28歳で結婚の予定もない娘を案じて…
昔よく神保町のミニシアターに行った時に、小津安二郎の特集をしていた。
中期の小津作品はダイアログがとにかく長いという特徴があって途中まで沢山の伏線を練って最後に笑いに満ちたどんでん返しがあるという…
最高食いもん映画ですね。あんぱんもそうですし、トロ食いたい発言や、天ぷら食いに行くなど、食が人の繋がりを描いています。夫婦喧嘩をして嫌がらせににんじんばかり食わせてやったとか思わず爆笑でしたね。なお…
>>続きを読む[家族の中の喪失]
家族が揃っていても、やがてバラバラになり、別れの時が来るという、喪失の問題を描いている。そして、衝撃的な結婚も。
原節子の紀子が、縁談を進めながら、別の幼馴染と結婚す…