久しぶりに観たモノクロの美しさに目を見張ったのもつかの間・・・
不快で、辛辣で、悪意と嫉妬に満ち、邪悪さも無関心も暴力もてんこ盛りの映像にどっぷり漬かって逃げられなくなる。
「白いリボン」って…
厳格な牧師の愛鳥の名前が「ピーピー」というのは微笑ましい。小鳥の世話は手慣れている。止まり木は一本。エサ(シード?)は敷き紙の上に直接まいている。水入れだけでエサ入れはなし?
純白の小鳥ピーピーがハ…
エンドロール流れた瞬間「え?ハネケさん、これで終わりですか?」って思ったよね。
犯人捜しのサスペンス作ってないのは分かる。細部が不明瞭なシーンもそんな重要じゃないんでしょう。社会に蔓延る差別、抑圧…
「君には自尊心がないのか」
「あなたには少しもないわね」
「君は頭がいい。バカのフリをするのはやめなさい」
なんとも薄気味悪い、後味の悪い作品だった。なるほど、これがミヒャエル・ハネケか。監督の…
あの村は国家の縮図だったのかなと思った。
上から抑圧された者が自分より立場の弱いものに当たり発散する。
人間らしい汚く愚かなものをスクリーン全面に描写することに関して、ハネケの右に出るものは居ないの…