このレビューはネタバレを含みます
『ルカによる福音書』の処女懐胎の話を再解釈して、現代を舞台にマリアやヨセフの苦しみを丁寧に描いた作品。あらすじも何も知らないまま視聴してしまったので、最初はわけも分からずびっくりした。
ヨセフの心…
なんとミエヴィル監督のマリーの本と、ゴダールの監督こんにちは、マリアの2本立て。制作か少し複雑な過程を経ていますが、不思議な作品に仕上がっていますね。ジュリエット・ビノシュも出演してます。
ラスト…
意外にも端的なメタファーに溢れていて驚いた。中でも分娩を思わせる除雪車が無機的で異質。ゴダールの撮る女優は皆美しいけど、ミリアム・ルーセルの被写体としての強度は圧倒的じゃないか。彼女がフレームの外へ…
>>続きを読むなぐり描きみたいな赤いルージュに縁どられた、深宇宙のように真っ暗なミリアム・ルーセルの口腔のアップで映画が――いつものように映画なんかどこで終わったって構うもんかい!という勢いで終わって、劇場の電気…
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【マリアの本】
離婚間際の夫婦とその娘を描いたショートフィルム。
大人の言い分を耳にする娘が可哀想。
何度も聞かされて慣れているのか泣きべそひとつかかない。「エリーゼのために」を鼻歌で堂々と歌う。…
両親の離婚の間で揺れ動く少女マリーと処女懐妊してしまうマリー。
どちらも限りないくらい痛ましい筈なのに澄み切った透明感で結実されるのは、加虐の側よりも更に邪悪な者として被虐の側にゴダールとアンヌ🟰マ…
40年ぶりに見ました。
ジュリエット・ビノッシユが出てたんですね!
とにかく、ミリアム・ルーセルの神々しさに圧倒されました。登場人物に対する、この批評的距離感のなさ、遊びのなさ、倒錯的とも言えそうな…