原節子のセリフは「やらないければいけないんです。」だったが、小津の作風は何かと何かを常に並列的に語り、写し続けている。対比を越えて最早矛盾とも言える。
小津も時代を生きたんだね、
原節子なくして小…
「不足した愛」
父子家庭で育った娘2人と父親の、言うに言えないもどかしさを描いた作品
姉は家ではしっかりとしようとするが、何か引け目を感じ、妹は自分の殻にこもり、自らを気遣う家族を少し疎ましく思…
小津安二郎監督の作品群の中でも異彩を放つ、暗く悲観的な作品である。
小津監督の最後の白黒映画。
銀行員の杉山周吉と彼の次女・明子の二人暮らしを中心に物語は展開する。
それぞれ自身の困難な状況に直面…
銀行で働く杉山周吉は次女の明子と2人で暮らしていたが、長女の孝子が夫との折り合いが悪く、幼い娘を連れて実家へ戻ってきていた。学生の明子は不良グループとつきあうようになり、その中の一人 木村の子を密か…
>>続きを読む暗澹とした、やるせない気持ち。
何てヒデーこと言うんや! と眉間にシワ寄せたシーンで、ちゃんと明子が男をブッて良かった。ここでグッと堪えてさめざめ泣いて立ち去るだったら、さらに腹が立っていただろう…
凄く良い感じに憂い。
カーテンショットが美すい。
割とぼーっと観終えて、他の人の感想で気づいたけど明子の妊娠、中絶を家族は最後まで知らなかったんだよな笑
そこが妙に現実的で良かった。
笑い事じゃない…
ドロっとした話しと聞いていましたが、『宗方姉妹』に続くホラー味のある雰囲気でした。『麦秋』はしんみりするけど希望があり爽やかな涙でした。
『宗方姉妹』はDV夫が目を患い眼帯していたり、髪の毛もほつれ…
色調が暗い内容が暗い登場人物が暗い(例外的に杉村春子は除く)。見ていてげんなりしてくるが、有馬稲子の美貌は見ていて飽きない。小津作品で母(山田五十鈴)と娘(原節子、有馬稲子)が前傾化するものが他にあ…
>>続きを読む松竹株式会社